
ロマンス詐欺とは、SNSやマッチングアプリなどで知り合った相手が恋愛感情や結婚への期待を抱かせ、投資、治療費、渡航費、事業資金などの名目で金銭をだまし取る手口です。
「海外で働く医師や軍人だと名乗る相手から送金を頼まれた」
「投資サイトへ入金したが、利益を引き出せない」
「結婚を約束した相手へお金を貸した後、連絡が取れなくなった」
「返金には税金や保証金が必要だと言われている」
このような状況でも、相手を信じたい気持ちが残り、被害をすぐには受け入れられない方は少なくありません。しかし、確認できない理由による金銭要求が続く場合や、出金のために追加送金を求められる場合は、被害拡大を防ぐ行動を優先する必要があります。
まず追加の支払いを止め、相手とのメッセージ、プロフィール、送金記録、口座情報、利用したサイトの画面を保存してください。相手を問い詰める前に証拠を確保することで、警察、金融機関、弁護士などへ状況を説明しやすくなります。
この記事では、ファミリー調査事務所 新宿支店が、ロマンス詐欺の特徴や見分け方、被害に気づいた直後の対処法、相手の実態確認、調査費用、相談先の選び方を、一般化した相談事例とともに解説します。
この記事の内容
このような状況ではありませんか?
- SNSやマッチングアプリで知り合った相手から金銭を求められた
- 交際や結婚を約束しているが、対面したことやビデオ通話をしたことがない
- 暗号資産、FX、海外投資などの専用サイトへ誘導された
- 利益が表示されているのに、出金には税金や保証金が必要だと言われた
- 病気、事故、渡航費、事業資金などを理由に緊急送金を頼まれた
- 相手の氏名、住所、勤務先を確認しても明確な回答がない
- 送金後に連絡が減り、アカウントが削除された
- 家族や友人から詐欺ではないかと指摘されている
ロマンス詐欺のご相談内容概要
| 相談者 | 東京都内に住む40代女性 |
|---|---|
| 相談地域 | 東京都新宿区・西新宿周辺 |
| 相手との出会い | SNSで知り合い、約5か月間メッセージと通話を継続 |
| 相談内容 | 海外勤務を名乗る男性に投資を勧められ、入金後に出金できなくなった |
| 被害状況 | 複数回の送金後、出金手数料と税金名目で追加送金を要求された |
| 手元の情報 | SNSプロフィール、顔写真、メッセージ、電話番号、送金先口座、暗号資産送付記録、投資サイトのURL |
| 確認したいこと | 相手の本人性、勤務先の実在性、投資サイトの実態、相談に使える証拠 |
| 対応結果 | 追加送金を停止し、相手の説明の矛盾と被害経緯を整理して専門機関への相談資料を作成 |
ロマンス詐欺の被害に気づいた背景
相談者はSNSで、海外のエネルギー関連企業に勤めていると話す男性と知り合いました。男性は毎日のように連絡を取り、「日本へ戻ったら一緒に暮らしたい」「真剣に結婚を考えている」と伝えていました。
交流が続いた後、男性は「二人の将来のために資産を増やそう」と暗号資産を使った投資を勧めました。最初は少額の入金で、サイト上には利益が表示され、一度だけ少額を引き出すこともできました。そのため、相談者はサイトを信用し、その後も複数回にわたって送金しました。
ところが、まとまった金額を出金しようとすると、運営担当者を名乗る人物から「税金」「本人確認保証金」「マネーロンダリング審査費用」が必要だと説明されました。支払わなければ口座が凍結され、資産が失われるとも告げられました。
相談者が男性へ不安を伝えると、「今だけ乗り越えれば全額戻る」「私を信用できないのか」と追加送金を促されました。しかし、勤務先とされる会社へ在籍を確認できず、男性が送ってきた写真にも不自然な点があったことから、ロマンス詐欺を疑い始めました。

ロマンス詐欺を疑ったとき相手へ連絡する前の注意点
追加送金をせず、証拠を先に保存してください。
相手を問い詰めると、SNSアカウント、メッセージ、投資サイト、入出金履歴などが削除される可能性があります。返金を約束されても、「解除料」「税金」「保証金」などの名目で新たな支払いをしないことが重要です。
SNSとメッセージアプリは、プロフィール写真、ユーザー名、アカウントID、自己紹介文、登録地域、会話内容、通話履歴まで保存します。スクリーンショットだけでなく、可能であれば画面全体を動画で記録し、相手のアカウントと日付が分かる状態で残してください。
銀行振込の場合は金融機関へ連絡し、ロマンス詐欺が疑われる送金であることを伝えます。暗号資産の場合は、利用した交換業者、ウォレットアドレス、トランザクションID、送付日時、数量を保存してください。送金先情報は後から確認できなくなることがあるため、早期の保全が大切です。
相手のSNSへ不正にログインする、住所と思われる場所で待ち伏せする、写真や個人情報をインターネット上で公開するなどの行為は避けてください。被害者であっても、調査方法によっては別のトラブルに発展するおそれがあります。
ロマンス詐欺の見分け方|注意したい6つの手口
恋愛感情を利用した金銭要求の主なパターン
恋愛関係を築いた後、必ず利益が出るとしてFX、暗号資産、海外投資などへ誘導します。指定されたサイト以外で取引内容を確認できない場合や、出金時に追加費用を求められる場合は注意が必要です。
本人や家族の治療費、事故の示談金など、断りにくく緊急性の高い理由を使います。病院名、請求書、支払先を確認しようとすると、話をそらす傾向があります。
海外から贈り物や現金を送ったと説明し、税関、配送会社、外交官などを名乗る別の人物が通関費や保険料を要求する手口です。支払うたびに新たな費用が追加されることがあります。
日本へ会いに行くための航空券代、軍や勤務先を退職するための費用、ビザ取得費などを求めます。送金しても来日予定が延期され、別の理由で追加請求が続く場合があります。
短期間で愛情や結婚の意思を強く伝え、秘密の関係を求めます。「家族にはまだ話さないでほしい」と孤立させ、第三者の冷静な意見を遠ざけることもあります。
カメラの故障、通信環境、仕事上の機密などを理由にビデオ通話や対面を避けます。氏名、住所、勤務先を確認できず、写真検索で別人の画像が見つかる場合は慎重な確認が必要です。
一つの特徴だけでロマンス詐欺と断定することはできません。一方、本人性を確認できない、金銭要求がある、外部サイトへ誘導される、出金できない、追加費用を求められるといった複数の不審点が重なる場合は、相手の説明を信用して送金を続けるべきではありません。
ロマンス詐欺で実際に行った調査・対応・情報整理
以下はプライバシー保護のため、複数の相談内容を参考に一般化した事例です。実際の調査では、調査目的の正当性、保有情報、送金方法、相手の所在国などを確認し、法律の範囲内で対応方法を設計します。
- 1.相談内容と送金停止の確認
相手と知り合った時期、恋愛関係へ発展した経緯、金銭を求められた理由、送金額、最後に連絡が取れた日時を確認しました。追加請求が続いていたため、相談者には新たな支払いを止めるよう案内しました。 - 2.アカウントとメッセージの保存
SNSのプロフィール、アカウントID、顔写真、自己紹介、電話番号、メールアドレス、メッセージ、通話履歴を保存しました。相手が職業や滞在地域について説明を変えた箇所も記録しました。 - 3.送金経緯を時系列で整理
銀行振込、暗号資産の購入履歴、ウォレットアドレス、トランザクションID、投資サイトへの入金記録を一覧化しました。「誰から」「何の名目で」「いつ」「いくら求められたか」を分けて整理しました。 - 4.相手の本人性と勤務情報を確認
氏名、写真、電話番号、勤務先とされた会社、会社の所在地など、合法的に確認できる公開情報を照合しました。写真の人物と相手が名乗る経歴を同一人物の事実として扱わず、それぞれの整合性を確認しました。 - 5.投資サイトと連絡先の実態を整理
サイトの表示内容、URL、運営者情報、問い合わせ先、入出金画面を保存しました。画面上の利益表示だけでは実際の資産保有を証明できないため、入金記録と出金の可否を分けて確認しました。 - 6.確認できた事実と推測を区別
送金記録やメッセージで確認できた事実、相手の説明にとどまる情報、現時点では確認できない事項を分類しました。ロマンス詐欺であるとの法的断定は行わず、客観的な矛盾と不審点を整理しました。 - 7.相談機関へ提出する資料を作成
被害の経緯、相手情報、送金先、保存資料を報告書としてまとめました。相談者が警察、金融機関、暗号資産交換業者、弁護士へ説明できるよう、重要資料と今後確認すべき項目を案内しました。
調査結果とロマンス詐欺被害の解決に向けた対応
確認の結果、男性が名乗っていた氏名と勤務先について、本人の説明を裏付ける情報は確認できませんでした。プロフィール写真にも第三者の画像が使用されている可能性があり、投資サイトには運営主体や資金管理方法を明確に確認できない点がありました。
また、サイト上に表示された利益と実際の暗号資産送付記録は別の情報であり、表示額を相談者が保有しているとは確認できませんでした。税金や保証金を支払えば出金できるという説明にも、客観的な根拠は示されていませんでした。
相談者は追加送金を中止し、金融機関と暗号資産交換業者へ被害を申告しました。その後、整理したメッセージ、送金記録、相手情報、サイト情報を持参し、警察と弁護士へ相談しました。
調査によって返金が保証されるわけではありません。特に海外送金や暗号資産が使われたケースでは、相手や資金の追跡が難しいことがあります。それでも、早期に証拠を保存し、関係機関へ連絡することは、被害拡大の防止と今後の法的対応を検討するうえで重要です。
詐欺被害調査について詳しく確認する
ロマンス詐欺を含む金銭被害では、相手情報、送金記録、連絡履歴を整理し、警察や弁護士へ説明できる資料を確保することが重要です。調査で確認できる内容や対応の流れは、以下のページをご覧ください。
追加送金を求められている方へ
相手から「今支払わなければ資産を失う」「最後の費用だから」と急かされても、すぐには送金しないでください。現在の記録を確認し、保存すべき証拠と相談先を整理します。

ロマンス詐欺の調査・情報整理にかかる料金
料金は、相手について分かっている情報、送金方法、確認するアカウント数、国内外の調査範囲、現地確認の必要性などによって異なります。相談内容を確認せず、一律の料金で必要以上に広い調査を行うものではありません。
| 調査・対応内容 | 料金 |
|---|---|
| 被害経緯とメッセージの時系列整理 | 案件内容によりお見積り |
| SNSアカウント・公開情報の確認 | 案件内容によりお見積り |
| 氏名・勤務先・関係先の実態確認 | 案件内容によりお見積り |
| 投資サイト・送金情報の整理 | 案件内容によりお見積り |
| 国内の所在・行動確認 | 案件内容によりお見積り |
| 海外に関係する情報確認 | 案件内容によりお見積り |
| 警察・弁護士相談に向けた報告書作成 | 案件内容によりお見積り |
まずは、すでに保存できているメッセージや送金記録を確認し、情報整理だけで足りるのか、相手の実態確認や所在調査が必要なのかを検討します。調査内容、期間、追加料金の条件、報告方法について説明を受け、納得したうえで契約することが大切です。
担当調査員からのコメント
ロマンス詐欺についてよくある質問
A. 一つの特徴だけで断定はできません。対面や本人確認を避ける、短期間で強い愛情を伝える、秘密を求める、投資や緊急費用を理由に送金を求める、出金時に追加費用を請求するといった要素が複数重なる場合は注意が必要です。
A. はい。送金前であれば、相手のプロフィール、金銭要求の理由、指定されたサイトなどを整理し、確認できない点を洗い出すことが被害防止につながります。相手を信用させるための少額出金が行われるケースもあるため、利益が出たという表示だけで判断しないでください。
A. 氏名、電話番号、SNS、写真、振込先、会った場所などの情報から確認できる可能性はあります。ただし、盗用写真、偽名、海外サーバー、第三者名義の口座などが使用されている場合は難易度が高く、必ず特定できるとは限りません。
A. 写真は重要な手がかりですが、写真の人物と連絡相手が同一人物とは限りません。第三者のSNSや公開写真が無断使用されていることもあるため、電話番号、勤務先、会話内容など複数の情報と照合する必要があります。
A. 返金の可否は、送金方法、送金からの経過時間、相手や口座の特定状況、資金の移動状況などによって異なります。返金を保証することはできませんが、早期に金融機関、交換業者、警察、弁護士へ相談することで対応の可能性を確認できます。
A. 探偵が代理人として返金請求や法律事務を行うことはできません。探偵は相手情報の確認、被害経緯の整理、証拠の収集、報告書の作成を行い、返金請求や法的手続きは弁護士へ相談します。
A. 記録整理のみの場合と、国内での所在確認や海外情報の確認が必要な場合では期間が異なります。保有情報と確認目的を伺い、調査範囲を決めたうえで見込み期間をご案内します。
A. はい。SNSのアカウントID、電話番号、メールアドレス、写真、振込先、ウォレットアドレス、投資サイトのURLなども手がかりになります。情報を削除せず、そのままの状態でご相談ください。
A. ご相談内容や個人情報は慎重に取り扱います。連絡方法や時間帯について希望がある場合は事前にお伝えください。ただし、警察への被害届や法的手続きを進める際は、必要な情報の提出範囲を各相談機関へ確認する必要があります。
A. 国内で確認できるSNS、送金先、電話番号、サイト情報などを整理したうえで、国や地域に応じた調査可能性を検討します。海外調査は現地の法制度や安全状況によって対応範囲が異なります。
A. 犯罪被害が疑われる場合は警察、返金請求や法的手続きは弁護士、相手の実態確認や資料整理は探偵が主な相談先です。銀行振込や暗号資産を送付した場合は、利用した金融機関や交換業者にも早急に連絡してください。
A. 強く否定すると、相手との関係を隠すようになることがあります。本人を責めず、追加送金を一度止めること、第三者と情報を確認すること、メッセージや送金記録を保存することを提案してください。緊急性が高い場合は金融機関や警察にも相談します。
ロマンス詐欺かもしれないと感じたら記録を消さずにご相談ください
相手を信じて送金したことを責める必要はありません。大切なのは、これ以上の支払いを止め、現在残っている情報を保存し、落ち着いて事実関係を整理することです。
相手の身元や投資サイトの実態を確認したい、警察や弁護士へ何を持参すればよいか分からないという段階でもご相談いただけます。必要な確認範囲と次に取るべき行動を一緒に整理します。




新宿支店
ロマンス詐欺では、被害に気づいた後も「相手だけは本物かもしれない」「次の支払いで取り戻せるかもしれない」と考えてしまうことがあります。これは相談者の判断力が低いからではなく、相手が時間をかけて信頼関係を作り、感情を利用しているためです。
重要なのは自分を責めることではなく、追加送金を止め、残っている記録を保全することです。確認できた事実と相手の説明を分けて整理すると、次に相談すべき機関や必要な調査が見えやすくなります。調査を行わず、証拠保存と専門機関への相談を優先した方がよいケースも含めてご案内します。