
SNS広告から購入した商品が届かないうえ、販売元へ問い合わせても返信がない場合、単なる配送遅延だけでなく、表示された事業者情報が不正確である可能性も考える必要があります。
「InstagramやFacebookの広告から注文したが、発送されない」
「追跡番号が通知されたものの、配送状況を確認できない」
「問い合わせフォームへ連絡しても返事が来ない」
「購入後に広告や通販サイトが消えてしまった」
このような状況では、広告主と商品の販売元、決済先、荷物の発送名義が同じ事業者とは限りません。SNS上の広告アカウントだけを確認しても、実際に代金を受け取った相手やサイト運営者へたどり着けないことがあります。
大切なのは、直ちに詐欺と断定することではなく、広告画面、通販サイト、注文メール、決済履歴、追跡番号、会社概要などを保存し、確認できた事実と推測を分けて整理することです。
この記事では、ファミリー調査事務所 新宿支店が、SNS広告から購入した商品が届かなかった相談事例を一般化し、広告主・販売元の情報確認、証拠保全、調査の流れ、費用、警察・消費生活センター・弁護士などへ相談する際のポイントを解説します。
この記事の内容
このような状況ではありませんか?
- SNS広告から購入した商品が予定日を過ぎても届かない
- 発送済みと通知されたが、追跡番号が無効になっている
- 問い合わせ用メールや電話番号が利用できない
- 広告を出していたSNSアカウントが消えている
- 会社概要の住所を調べると別の会社や一般住宅が表示される
- 返金を求めると追加の手数料や個人情報を要求された
- カード明細に見覚えのない名義や追加請求がある
- 警察や消費生活センターへ何を提出すればよいか分からない
SNS広告から購入した商品が届かないご相談の概要
| 相談者 | 東京都新宿区に住む30代女性 |
|---|---|
| 購入経路 | SNSのタイムラインに表示されたブランド品の広告 |
| 購入商品 | バッグと財布のセット |
| 支払金額 | 合計約8万円 |
| 支払方法 | クレジットカード決済 |
| 手元の情報 | 広告のスクリーンショット、注文メール、決済明細、通販サイトのURL、追跡番号、問い合わせ履歴 |
| 確認したいこと | 販売元の実態、記載住所との関係、広告主と決済先のつながり、相談先へ提出できる証拠 |
| 対応結果 | 表示情報の不一致と連絡経路を整理し、カード会社等への相談に必要な資料を作成 |
SNS広告の商品が届かないと気づいた背景
相談者は、SNSを閲覧していた際、以前から興味を持っていたブランドのバッグが大幅に値引きされている広告を見つけました。広告には「期間限定」「本日で販売終了」「国内倉庫から発送」と表示され、購入者によるものと思われる好意的なコメントも掲載されていました。
広告をタップすると外部の通販サイトへ移動し、会社名、所在地、電話番号、返品条件が記載されていました。サイトの外観も整っていたため、相談者は正規の販売店だと考え、バッグと財布のセットをクレジットカードで購入しました。
注文直後には自動送信と思われる受付メールが届き、数日後には「発送しました」というメールと追跡番号も通知されました。しかし、配送会社の検索画面に番号を入力しても「登録されていない番号」と表示され、予定日を過ぎても商品は届きませんでした。
相談者が販売元へ問い合わせたところ、最初は「海外の倉庫で遅延している」と返信がありました。その後、「通関手続き中」「配送会社側の問題」と説明が変わり、最終的には返信が途絶えました。広告を掲載していたSNSアカウントも確認できなくなり、通販サイトの一部ページには接続できない状態となっていました。
相談者は新宿区内の消費生活相談窓口やカード会社への連絡を考えましたが、広告主、サイト運営者、決済明細に表示された名義がそれぞれ異なり、どの相手との取引なのか説明できない状態でした。そこで、残っている情報の保全と販売元の実態確認について、新宿支店へ相談されました。

販売元へ繰り返し連絡する前に証拠を保存してください。
SNS広告や通販サイトは、アカウントの削除、ドメインの停止、ページ内容の変更によって確認できなくなることがあります。広告全体、アカウント名、投稿日時、商品説明、価格、会社概要、特定商取引法に基づく表記、注文番号、決済記録、追跡番号、問い合わせ履歴を保存してください。
スクリーンショットだけでなく、URLと保存日時が分かる記録、受信メールの元データ、カード明細なども残します。相手の説明と客観的な記録を分けて整理すると、カード会社、警察、消費生活センター、弁護士へ状況を伝えやすくなります。
SNS広告から購入した商品が届かないときに見られる6つのパターン
SNS通販トラブルで確認したい不審点
SNS広告を出稿したアカウント名と、通販サイトの運営会社名が一致しないパターンです。広告運用だけを別の事業者へ委託している場合もあるため、それだけで不正とは断定できませんが、関係性の確認が必要です。
記載住所に販売会社が存在しない、電話番号が使われていない、代表者名が確認できないなどのケースです。実在する別会社の名称や住所が無断で使用されている可能性も考えられます。
購入者を安心させるため、確認できない番号や別の荷物の番号を通知するパターンです。一方、番号の反映に時間がかかる配送会社もあるため、通知直後の未登録だけで判断せず、経過と説明を記録します。
「国内発送」「海外発送」「通関中」「再発送済み」など、当初の表示と異なる説明が続くケースです。メールやチャットを日付順に並べると、矛盾を確認しやすくなります。
カード明細や振込先の名義が、サイトに表示された会社名と異なることがあります。決済代行会社を利用する正規事業者もあるため、名義の違いだけで断定せず、注文情報との対応関係を確認します。
返金手続きとして新たな送金、電子マネーの購入、暗証番号、認証コード、身分証の過剰な提出を求めるケースです。追加被害を防ぐため、その場で応じずカード会社や専門窓口へ確認してください。
実際に行った調査・対応・情報整理
今回のSNS通販トラブル解決調査では、商品を強制的に発送させたり、返金交渉を代行したりするのではなく、広告から決済までの流れを整理し、販売元の実態確認と相談資料の作成を目的に対応しました。
- 相談内容と被害経緯のヒアリング
広告を見た日時、購入した商品、注文日、支払金額、発送予定日、問い合わせへの回答を確認しました。「商品が届いていない」という確認済みの事実と、「販売会社が架空ではないか」という推測を分けて記録しました。 - SNS広告と通販サイトの証拠保全
保存されていた広告画像、広告アカウント、リンク先URL、商品ページ、会社概要、返品規約、特定商取引法に基づく表記を整理しました。閲覧できるページについては、確認日時とページ内容が分かる形で記録しました。 - 注文・決済・配送情報の時系列化
注文受付メール、カード利用日時、決済名義、発送通知、追跡番号、販売元とのメールを時系列に並べました。広告上の発送条件と、購入後に伝えられた説明の相違を抽出しました。 - 広告主・販売元に関する公開情報の確認
SNSアカウント名、サイト上の会社名、所在地、電話番号、メールアドレス、ドメインに関する公開情報を確認しました。表示された名称と所在地がどの情報に基づくものかを調べ、確認できない事項は未確認として扱いました。 - 記載住所と事業実態の確認
サイトに記載された東京都内の所在地について、公開情報と現地の状況を照合しました。表示名と一致する店舗や商品の発送拠点は確認できず、別用途で使用されている場所であることが分かりました。ただし、これだけで運営者を断定することはできないため、調査報告では確認範囲を明記しました。 - 関連情報の一致・不一致を整理
広告主名、販売会社名、問い合わせメールの署名、決済明細の名義、発送通知の名義を比較しました。その結果、複数の名義が使用され、相互の関係を説明する記載がないことを確認しました。 - 相談先へ提出する報告資料の作成
購入から連絡不能までの時系列、支払記録、広告表示、サイト記載事項、問い合わせ内容、確認できた不一致、未確認事項を報告資料にまとめました。カード会社や消費生活センターへ説明しやすい順序で整理しました。
調査結果とその後の解決対応
確認の結果、通販サイトに掲載されていた所在地では、表示された販売会社の事業実態や商品の発送拠点を確認できませんでした。また、広告アカウント名、サイト運営者として表示された名称、カード明細の名義、問い合わせメールの署名が一致していないことが分かりました。
さらに、「国内倉庫から発送」とする購入前の表示に対し、購入後は「海外倉庫から発送」「通関手続き中」と説明が変わっていました。通知された追跡番号についても、調査時点まで配送会社の受付記録を確認できませんでした。
ただし、これらの不一致だけを根拠に、特定の人物や会社による詐欺であると断定することはできません。調査報告書では、確認できた情報、表示上の矛盾、確認できなかった事項を明確に分けました。
相談者は整理した資料をカード会社へ提出し、商品の未着、販売元との連絡状況、追跡番号が確認できないことを説明しました。併せて消費生活センターへ相談し、必要に応じて警察や弁護士への相談も検討できる状態を整えました。
カード決済の取消しや返金の可否は、カード会社の規約、支払方法、申出の時期、取引状況などによって異なります。探偵による調査は返金を保証するものではありませんが、相手方情報と被害経緯を客観的に整理することで、各窓口へ具体的に説明するための材料になります。
広告や販売元が消える前に情報を整理します
SNS広告の商品が届かず、販売元とも連絡が取れない場合は、広告画面や通販サイトが閲覧できるうちに記録を保存することが重要です。注文メールや決済履歴しか残っていない場合も、確認できる情報から調査の必要性を整理します。

SNS通販トラブル解決調査にかかる料金
調査料金は、保存されている情報の量、サイトの公開状態、確認する事業者や所在地の数、現地確認の必要性、報告書の範囲によって異なります。すべての案件で大規模な調査が必要になるわけではありません。
ご相談時に、カード会社や消費生活センターへの連絡を先に行うべきケースと、相手方の実態確認が必要なケースを整理します。調査を行う場合は、範囲と料金を明確にしてからお見積りをご案内します。
| 調査・対応内容 | 料金 |
|---|---|
| SNS広告・通販サイトの情報整理 | 案件内容によりお見積り |
| 注文・決済・問い合わせ履歴の時系列整理 | 案件内容によりお見積り |
| 広告主・販売元に関する公開情報の確認 | 案件内容によりお見積り |
| 記載住所・事業実態の現地確認 | 案件内容によりお見積り |
| 関係機関への相談に向けた報告書作成 | 案件内容によりお見積り |
サイトのURL、注文メール、決済明細などが多く残っているほど、確認範囲を絞れる可能性があります。必要のない調査を一律に勧めることはありません。返金希望の場合は、調査と並行してカード会社や決済事業者への早めの連絡も検討してください。
担当調査員からのコメント
SNS広告から購入した商品が届かないときのよくある質問
A. 注文時に示された発送予定日と配送状況を確認し、広告画面、商品ページ、注文メール、決済明細、追跡番号、販売元への問い合わせ履歴を保存してください。そのうえで販売元、カード会社や決済事業者、消費生活センターへの相談を検討します。
A. 配送遅延、在庫不足、入力ミスなどの可能性もあるため、未着だけで詐欺とは断定できません。販売元の説明、発送記録、連絡状況、サイト上の事業者情報などを確認し、事実と疑いを分けて整理する必要があります。
A. 注文メール、通販サイトのURL、カード明細、商品名、広告を見たSNS、閲覧時期などが手がかりになる場合があります。広告が再表示されるとは限りませんが、残っている情報を確認して調査可能性を判断します。
A. 通販サイト、メールアドレス、電話番号、決済名義、振込先、注文番号など、別の情報から確認できる可能性があります。ただし、情報が偽装されている場合や海外事業者が関係する場合は、確認できる範囲に限界があります。
A. 返金や支払取消しの可否は、カード会社の規約、申出時期、支払方法、取引内容によって異なります。カード会社へ早めに連絡し、商品未着と販売元への連絡状況を具体的に説明してください。調査によって返金を保証することはできません。
A. 振込先金融機関とご自身の金融機関へ速やかに相談し、警察への被害相談も検討してください。振込日時、金額、口座名義、注文内容、相手とのやり取りを保存し、追加送金には応じないことが重要です。
A. Web上の情報整理だけで進められる場合と、複数の所在地や関係先を確認する場合で異なります。サイトが公開中か、手元にどの程度の情報があるかを確認したうえで、調査期間と対応範囲をご案内します。
A. 広告やサイトの確認、販売元情報の調査、現地確認、報告書作成など、必要な項目によって変わります。ご相談内容と保有情報を確認し、調査開始前に個別のお見積りをご案内します。
A. ご相談内容と個人情報は慎重に取り扱います。連絡方法や連絡可能な時間帯についても事前に確認できます。秘密保持について不安がある場合は、最初の相談時に希望をお伝えください。
A. 国内で確認できる広告、決済、連絡先、サイト情報などを整理できる場合があります。ただし、海外事業者の法人情報や所在地確認には制約があり、国や地域によって調査可能性が異なります。
A. 探偵が依頼者の代理人として法的な返金交渉を行うことはできません。調査では相手方情報、被害経緯、表示の不一致などを整理し、必要に応じて弁護士等へ相談するための資料を作成します。
A. 犯罪の疑いがある場合や追加被害の危険がある場合は警察へ、事業者との契約や商品未着、解約・返金に関する相談は消費生活センターへ連絡する方法があります。緊急性や支払方法に応じて、カード会社や金融機関にも並行して相談してください。
SNS広告の商品が届かず、販売元も分からない方へ
商品が届かない不安に加え、広告や通販サイトまで消えてしまうと、何を証拠として残せばよいのか分からなくなるものです。手元に注文メールや決済明細しかない段階でも、確認できる情報を整理できます。
調査が必要か、カード会社や消費生活センターへの相談を優先すべきかを含め、現在の状況に合った次の行動を一緒に考えます。




新宿支店
SNS広告から購入した商品が届かないケースでは、画面に表示された会社名だけが本当の販売元とは限りません。広告主、サイト運営者、決済先、発送名義が異なることもあるため、それぞれを分けて確認する必要があります。
まず行っていただきたいのは、相手を強く問い詰めることではなく、広告、注文、支払い、配送、問い合わせの記録を保存することです。追加の手数料や認証コードを求められても、すぐに応じないでください。
探偵調査が必要とは限らず、カード会社や消費生活センターへの相談で進められる場合もあります。相手の実態が分からず説明資料を作れない場合や、複数の名義・住所が使われている場合は、現時点で何が確認できるかを一緒に整理します。