
通販詐欺で高額商品を購入した直後にサイトが消えた場合、まず必要なのは販売者への連絡を繰り返すことではなく、残っている注文情報と決済記録を消さずに保存することです。
「ブランド品を注文したが発送通知が来ない」
「購入した通販サイトへアクセスできなくなった」
「問い合わせ先の電話番号が使われていない」
「カード決済後に販売会社の情報が消えた」
このような状況では、通販詐欺の可能性がある一方、サイトの一時的な障害、事業者の倒産、配送事故なども考えられます。サイトが消えたという事実だけで詐欺と断定せず、注文から現在までの経緯、販売元の表示、決済先、連絡状況を分けて確認することが重要です。
本記事では、高額商品を購入後に通販サイトが消えた相談事例をもとに、保存すべき証拠、販売元の実態を確認する調査、クレジットカード会社・警察・消費生活センター・弁護士への相談方法を、ファミリー調査事務所 新宿支店が解説します。
この記事の内容
このような状況ではありませんか?
- 数十万円以上の商品を注文した直後にサイトが消えた
- 注文確認メールはあるが、商品が発送されない
- 販売元へ電話やメールをしても連絡が取れない
- 特定商取引法に基づく表記を保存していなかった
- クレジットカードや銀行振込で代金を支払っている
- 警察やカード会社へ何を提出すればよいか分からない
通販詐欺の証拠保全調査|相談内容の概要
| 相談者 | 40代女性 |
|---|---|
| 相談地域 | 東京都新宿区 |
| 購入商品 | 海外ブランドの腕時計 |
| 支払金額 | 約68万円 |
| 支払方法 | クレジットカード決済 |
| 主な問題 | 発送予定日を過ぎても商品が届かず、その後通販サイトが閲覧不能になった |
| 保有情報 | 注文確認メール、カード利用明細、広告画像、販売元とのメール履歴 |
| 相談目的 | 証拠を保全し、販売元の実態と適切な相談先を確認したい |
ご相談の背景|高額商品を購入後にサイトが消えた
相談者は、新宿区の自宅で閲覧していたSNS広告から通販サイトへ移動し、通常価格より安く販売されていたブランド腕時計を注文しました。サイトには会社名、東京都内の住所、電話番号、返品条件が掲載され、見た目にも不自然な点は少なかったといいます。
注文後には受付メールが届き、クレジットカードの利用通知も確認できました。しかし、記載された発送予定日を過ぎても商品は届かず、問い合わせメールにも返信がありませんでした。数日後には通販サイトそのものが表示されなくなり、掲載されていた電話番号もつながらない状態になりました。
相談者は検索履歴やメールの一部を削除していましたが、注文確認メール、カード利用明細、広告のスクリーンショットが残っていました。そこで、カード会社や警察へ相談する前に、被害の経緯と販売元に関する情報を整理したいとして、新宿支店へ相談されました。

通販サイトが消えた直後に避けたい行動
証拠になり得るデータを削除しないでください。
不安からブラウザ履歴、迷惑メール、SMS、販売者とのメッセージを削除すると、購入経路や相手情報を確認しにくくなる場合があります。スマートフォンの初期化、メールアプリの削除、カードの利用履歴を上書きするような操作も避け、現状を保存してください。
販売者へ何度も連絡したり、掲載住所へ直接訪問したりすることも慎重に判断する必要があります。記載住所が無関係な第三者の住所である可能性があり、訪問によって別のトラブルが起きるおそれがあるためです。
また、「被害金を必ず取り戻せる」「調査費用を払えばすぐ返金される」と勧誘する業者にも注意が必要です。返金の可否は決済方法、経過期間、相手の所在、財産状況などで変わります。調査会社が返金を保証したり、弁護士資格なく返金交渉を代理したりすることはできません。
通販詐欺が疑われるときに考えられる6つのパターン
サイト消失の原因と確認ポイント
実在しない商品や無断転載した商品画像を掲載し、購入代金を受け取った後にサイトを閉鎖するパターンです。振込先や決済名義が販売会社名と異なることがあります。
他社の会社名、住所、代表者名などを無断で掲載するケースです。表記された会社が実在しても、その会社がサイトを運営しているとは限りません。
広告を短期間だけ配信し、一定数の注文を集めた後にドメインや広告アカウントを変更する手口です。広告画像や遷移先URLの保存が重要になります。
サイトは消えていても、後日、注文と異なる安価な商品や偽造品が届く場合があります。開封前後の状態、送り状、梱包材を写真や動画で残してください。
当初から詐欺目的だったとは限らず、資金繰りの悪化などで営業を停止した可能性もあります。法人情報や所在地、行政処分、連絡状況を確認して区別します。
サーバー障害や更新忘れでサイトが表示されない場合もあります。アクセスできないという事実だけで断定せず、時間を変えた確認や公開情報の照合が必要です。
実際に行った通販詐欺の証拠保全調査と情報整理
以下は、相談者の個人情報や調査対象を特定できないよう、同種の相談内容をもとに一部を再構成した事例です。証拠保全調査では、最初から相手を詐欺業者と決めつけず、確認できた事実と未確認情報を分けて整理しました。
- 購入からサイト消失までの時系列を作成
SNS広告を見た日時、商品を注文した日時、決済日時、発送予定日、問い合わせ日時、サイトが表示されなくなった日時を整理しました。相談者の記憶だけでなく、メールやカード通知の時刻と照合しています。 - 注文画面・広告・連絡履歴を保全
注文確認メールはヘッダー情報を含めて保存し、SNS広告の画像、広告アカウント名、商品ページのURL、販売者とのメールを複製しました。画面全体、URL、保存日時が分かる状態で記録しています。 - 決済情報と販売者名義を照合
カード利用明細に表示された加盟店名、注文メールの販売会社名、サイトに掲載されていた運営者名を比較しました。名義が異なる部分は、確認済みの事実として報告資料へ記載しました。 - 販売サイトとドメインの公開情報を確認
ドメインの利用状況、公開されていたページ情報、連絡先、サイト内の会社表示を確認しました。登録情報が非公開の場合は無理に特定せず、確認できなかった項目として区別しました。 - 会社名・住所・電話番号の整合性を調査
掲載されていた会社情報について、公開法人情報や住所表記との一致を確認しました。実在する名称が使われていても、通販サイトとの運営関係までは確認できない場合があるため、両者を同一と断定しない形で整理しました。 - 類似サイトや同一画像の使用状況を確認
商品画像、説明文、連絡先表記などを手がかりに、類似する販売ページがないかを確認しました。別ドメインで同じ画像や説明文が使われていた場合は、関連性を断定せず比較資料として記録しました。 - 相談先ごとに提出資料を分類
カード会社には決済と注文の資料、警察には被害経緯と相手情報、消費生活センターには契約内容と交渉記録を示せるよう分類しました。法的な返金請求を検討する場合に備え、弁護士へ説明しやすい時系列表も作成しました。
調査結果・解決結果|確認できた事実を相談先へ提出
調査の結果、通販サイトに表示されていた販売会社名とカード利用明細の加盟店名が一致していないことが確認されました。また、掲載住所には別の事業者が存在し、当該通販サイトとの関係を裏付ける公開情報は確認できませんでした。
一方、これらの情報だけでサイト運営者の詐欺行為や掲載企業の関与を断定することはできません。そのため報告書では、「確認できた事実」「整合しない情報」「現時点では確認できない事項」を明確に分けました。
相談者は整理した資料をカード会社へ提出し、取引について調査を依頼しました。同時に消費生活センターへ相談し、必要に応じて警察へ被害相談を行えるよう準備しました。カード会社による返金や支払い停止は契約、決済方法、申出時期などによって判断されるため、調査事務所から結果を保証することはできません。
なお、カード情報を入力した場合は、証拠を保存したうえでカード会社へ速やかに連絡し、不正利用の監視やカード番号変更の必要性を確認することも大切です。銀行振込の場合は、振込先金融機関にも事情を伝え、警察や弁護士への相談方法を確認してください。
通販詐欺を含む詐欺被害調査について
販売元の情報確認、決済記録や連絡履歴の整理、警察・弁護士・消費生活センターへ相談するための証拠保全については、親ページの詐欺被害調査で詳しくご案内しています。
通販サイトが消えたら、残っている記録を整理してください
注文メールや決済履歴が残っていれば、販売元の情報確認や相談資料の作成につながる可能性があります。削除や初期化をする前に、現在の状況を担当相談員へお聞かせください。

通販詐欺の証拠保全調査にかかる料金
調査料金は、保存されている情報、確認するサイトや名義の数、調査範囲、報告書の内容によって異なります。すべての案件で現地調査が必要になるわけではなく、相談先への資料整理のみで足りる場合もあります。
| 調査・対応内容 | 料金 |
|---|---|
| 注文情報・決済履歴・連絡記録の整理 | 案件内容によりお見積り |
| 通販サイト・ドメインの公開情報確認 | 案件内容によりお見積り |
| 会社名・所在地・連絡先の整合性確認 | 案件内容によりお見積り |
| 類似サイト・広告情報の確認 | 案件内容によりお見積り |
| 相談機関へ提出する時系列資料の作成 | 案件内容によりお見積り |
| 必要に応じた関係先・所在地の実態確認 | 案件内容によりお見積り |
無料相談の段階で、カード会社や消費生活センターへの連絡を優先すべきと判断できる場合もあります。必要のない調査を一律に勧めることはありません。調査の目的、確認範囲、追加費用の有無について説明を受けてからご検討ください。
担当調査員からのコメント
通販詐欺の証拠保全調査に関するよくある質問
A. サイトが消えたという事実だけでは断定できません。一時的な障害、ドメイン失効、事業停止などの可能性もあります。注文内容、連絡状況、会社情報、決済名義などを確認して判断材料を整理します。
A. 商品ページ、注文番号、注文確認メール、決済明細、広告画像、販売会社の表示、問い合わせ履歴を保存してください。スクリーンショットはURLと保存日時が分かる状態が望ましく、メールは可能であればヘッダー情報も残します。
A. 注文メール、カード明細、SNS広告、検索履歴などから情報を整理できる可能性があります。何も残っていないと思っても、ご自身で端末を初期化せず、確認できる情報を担当者へお伝えください。
A. 契約や事業者対応については消費生活センター、犯罪被害が疑われる場合は警察が相談先になります。緊急性がなければ、消費者ホットライン「188」で地域の窓口を確認し、整理した資料を持って警察へ相談する方法があります。
A. 証拠を保存したうえで、カード会社へ速やかに連絡してください。取引調査、支払いに関する相談、不正利用対策について案内を受けます。返金や支払い停止の可否はカード会社の審査や契約条件によって異なります。
A. 個別状況によって異なり、返金を保証することはできません。振込先金融機関へ早めに事情を伝え、警察にも相談してください。振込明細、口座名義、販売者との連絡履歴は削除せず保存します。
A. 推奨できません。第三者の住所が無断掲載されている可能性があり、訪問によってトラブルになるおそれがあります。まず公開情報を確認し、必要な現地確認は安全性と適法性を検討したうえで行います。
A. 保有情報と確認範囲によって異なります。記録整理のみの場合と、複数のサイト、会社情報、所在地まで確認する場合では必要期間が変わるため、相談時に優先順位と目安をご案内します。
A. 案件内容によりお見積りとなります。注文記録の整理、サイト情報の確認、会社情報の照合、報告書作成など、必要な範囲を決めてから調査開始前に費用をご案内します。
A. ご相談内容や個人情報は秘密保持に配慮して取り扱います。公開情報の確認や資料整理を中心に進める場合、販売者へ直接連絡しない方法もあります。調査内容に応じて事前に進め方をご説明します。
A. 調査会社は、弁護士資格なく法律事務や返金交渉を代理することはできません。販売元の情報確認や証拠整理を行い、交渉や法的手続きが必要な場合は弁護士への相談をご案内します。
A. 内容により東京都内や他地域の相談にも対応できます。通販詐欺はオンライン上で発生するため、相談者の居住地、販売元の所在地、決済先が異なる場合も含めて情報を整理します。
通販サイトが消えても、残っている証拠から整理できます
高額商品の代金を支払った後に販売サイトが消えると、焦りや怒りから何をすべきか分からなくなるものです。まずは注文メール、決済履歴、広告画像、販売者との連絡を消さずに残してください。
ファミリー調査事務所 新宿支店では、確認できた事実と未確認情報を分け、カード会社、警察、消費生活センター、弁護士へ説明するための資料整理をサポートします。




新宿支店
通販サイトが消えると、「もう証拠が何もない」と思われる方が少なくありません。しかし、注文確認メール、カードの利用通知、広告のスクリーンショット、ブラウザ履歴など、複数の場所に情報が残っている場合があります。大切なのは、詐欺と決めつけて相手を追及することではなく、確認できる事実を早い段階で保存することです。新宿支店では、警察やカード会社などが判断しやすいよう、被害経緯と相手情報を分けて整理します。返金を保証する調査ではありませんが、次に何をすべきか分からない状態を整理するお手伝いは可能です。