
別れた元交際相手を自宅付近で何度も見かけるようになると、「偶然なのか」「自分を待っているのか」「帰宅時間を知られているのではないか」と不安になることがあります。
一度だけ自宅周辺で見かけたのであれば、偶然同じ場所を通った可能性もあります。しかし、帰宅時間に合わせるように現れる、最寄り駅から自宅までの途中で何度も見かける、自宅の方向を見ながら長時間滞在しているなど、同じ状況が繰り返されている場合は、記憶だけに頼らず記録を残すことが大切です。
警察庁も、ストーカー規制法における「つきまとい行為等」の例として、つきまとい、待ち伏せ、見張り、押しかけ、住居付近のうろつきなどを案内しています。ただし、自宅付近で元交際相手を見かけたという事実だけで、直ちにストーカー行為と断定することはできません。
重要なのは、相手を問い詰めたり自分で追跡したりすることではなく、「いつ」「どこで」「何回」「どのくらいの時間」「どのような行動をしていたか」を客観的に残すことです。
この記事では、東京都新宿区を中心に男女トラブルの相談を受けるファミリー調査事務所 新宿支店が、元交際相手を自宅付近で何度も見かける場合に残したい行動記録、自分でできる安全対策、警察・弁護士へ相談する場面、第三者による状況確認が必要になるケースを整理します。
この記事の内容
このような状況ではありませんか?
- 別れた元交際相手を自宅の近くで何度も見かける
- 帰宅する時間帯になると元恋人らしい人物が現れる
- 最寄り駅から自宅までの途中で同じ人物を繰り返し見かける
- 自宅マンションの入口付近に元交際相手がいることがある
- 別れた後に「近くにいる」などのメッセージが届いた
- 勤務先や自宅周辺で元恋人を見かけるようになった
- 警察へ相談したいが、何を記録すればよいか分からない
- 自分の思い込みなのか、実際に繰り返されているのか確認したい
- 相手に直接確認するのが怖い
- 家族や職場に被害が広がらないか心配している
元交際相手を自宅付近で何度も見かけたら何を確認する?
相手へ近づいて確認するのではなく、目撃した日時・場所・滞在時間・相手の行動・接触の有無を記録してください。同じ場所や時間帯で繰り返されているかを客観的に整理することが重要です。
| 主な状況 | 別れた元交際相手を自宅・最寄り駅・帰宅経路などで繰り返し見かける |
|---|---|
| 最初に記録すること | 日時、場所、滞在時間、相手の服装・車両、相手がしていた行動、接触の有無 |
| 保存したい情報 | LINE・SMS・SNSの連絡、着信履歴、目撃記録、防犯カメラ等について確認できる情報 |
| 避けたい行動 | 相手への接近、尾行、挑発、問い詰め、一人での話し合い |
| 緊急時 | 現在進行中の危険がある場合は安全な場所へ移動し110番 |
| 緊急ではない警察相談 | 最寄りの警察署または警察相談専用電話「#9110」 |
| 調査を検討する場面 | 同じ人物の出現が繰り返されているか第三者による客観的な状況確認が必要な場合 |
| 調査目的 | 相手を追い詰めることではなく、安全確保や警察・弁護士相談に必要な事実を整理すること |
「偶然かもしれない」と判断できない段階ではどうする?
一度の目撃だけで待ち伏せやストーカーと決めつけず、同時に「偶然だから大丈夫」とも決めつけないことが大切です。危険を避けながら、繰り返しの有無を記録してください。
元交際相手であれば、以前の自宅、最寄り駅、勤務先、よく利用する店舗、帰宅時間などを知っていることがあります。そのため、別れた後に自宅付近で見かければ、知らない人物を見かけた場合より不安を感じやすくなります。
一方で、生活圏が近い、共通の店舗を利用している、通勤経路が重なっているなど、偶然同じ場所を通る事情が存在する場合もあります。
そこで必要になるのが、感覚ではなく「反復性があるか」を確認できる記録です。
たとえば「最近よく見る」だけではなく、「9月3日19時10分、自宅から約100メートルの場所」「9月5日19時25分、最寄り駅から自宅方向の道路」「9月8日20時05分、マンション入口付近」のように記録すれば、時間帯や場所の共通性を後から確認できます。
ただし、記録を取るために相手へ近づく必要はありません。相手がこちらへ接近してくる、進路を塞ぐ、後をついてくる、玄関前まで来る、脅すなど、危険を感じる状況では記録より安全確保を優先してください。

元交際相手を見かけたときに残したい行動記録とは?
日時・場所・相手を見た位置・滞在時間・移動方向・こちらへの接近や接触・連絡の有無を、できるだけ事実だけで記録します。「待ち伏せしていた」などの評価ではなく、実際に見た行動を書くことがポイントです。
記録例
「20時15分、自宅マンション向かい側の歩道で元交際相手に似た人物を確認。約10分後にも同じ場所にいた。こちらから声はかけていない。相手からの接触もなし。20時28分ごろ駅方向へ歩いて移動した。」
このように、確認できた事実と「怖かった」「待ち伏せだと思った」という感想を分けて残します。
スマートフォンのメモ、カレンダー、紙の記録など方法は問いません。後から時系列で確認できる形にしておくことが重要です。
元交際相手からLINE、SMS、SNSのDM、電話などが来ている場合は、目撃記録と同じ時系列に並べます。「今どこ?」「家にいる?」「近くまで来た」などの連絡があった場合も、削除せず保存してください。
自宅マンションや店舗などに防犯カメラがある場合は、自分で映像を無断取得しようとせず、管理会社や施設管理者へ相談し、保存期間や確認手続を聞いてください。
また、相手の車を見かけた場合でも、運転中に撮影したり、車両へ近づいて車内を確認したりする行為は避けます。安全な場所から確認できた範囲だけを記録してください。
元交際相手を自宅付近で見かけるときに注意したい行動パターン
同じ人物を見た回数だけではなく、帰宅時刻との一致、自宅付近での滞在、移動に合わせた接近、連絡との連動などを確認します。ただし、これらがあっても法的評価は警察や弁護士など専門家へ確認してください。
記録しておきたい6つのパターン
曜日が違っても帰宅する時間帯に何度も見かける場合は、日時と場所を並べて記録します。
単に通過したのか、その場に一定時間滞在していたのかを分けて記録します。確認のために自分から近づかないでください。
最寄り駅、自宅までの道路、買い物先など複数の場所で続けて見かけた場合は、それぞれの場所と時間を残します。
自宅付近で見かけた直前や直後に電話・LINE・SNSメッセージが届いている場合は、両方を同じ時系列へまとめます。
勤務先、最寄り駅、よく利用する店などでも見かける場合は、生活圏全体での目撃状況を整理します。
自分だけでなく家族、友人、職場へ元交際相手から連絡があった場合は、相手方にも日時と内容を保存してもらいます。
危険を感じる場合は「証拠が揃うまで待つ」必要はありません。
警察庁は、つきまとい、待ち伏せ、見張り、押しかけ、住居付近のうろつきなどをストーカー規制法における行為の例として案内しています。現在進行中の危険がある場合は110番、緊急ではないものの不安がある場合は最寄りの警察署や警察相談専用電話「#9110」への相談を検討してください。
自分・警察・弁護士・探偵では何ができる?
自分では安全確保と記録、警察には身の安全やストーカー被害に関する相談、弁護士には法的対応、探偵には必要な場合の客観的な状況確認というように役割を分けます。探偵が警察や弁護士の代わりになるわけではありません。
自分でできること
目撃日時、場所、相手の行動、連絡履歴を記録し、信頼できる家族や友人へ状況を共有します。
帰宅時に相手を見つけた場合は、自宅へ一直線に戻ることで居住場所を改めて示すことになる可能性も考え、安全な店舗や人のいる場所へ移動するなど、その場の状況に応じて安全を優先してください。
SNSでリアルタイムの位置、帰宅時間、行きつけの店などを公開している場合は、証拠として必要な情報を保存したうえで公開範囲も見直します。
警察へ相談する場合
警察庁は、ストーカーに関して「何か起こる前に相談することが重要」と案内しています。
元交際相手からつきまとわれている可能性がある、自宅付近で待たれている、拒否しているのに接触が続く、脅迫的な連絡があるなどの場合は、目撃記録やメッセージを持って警察へ相談してください。
現在相手が自宅前にいる、追いかけられている、危害を加えられるおそれがあるなど緊急性が高い場合は110番を利用します。緊急ではない相談については、最寄りの警察署または「#9110」が案内されています。
弁護士へ相談する場合
接触をやめるよう求めたい、相手からの連絡や訪問について法的な対応を検討したい、警察への相談と並行して今後の手続を整理したい場合などは弁護士へ相談します。
個別の行為が法律上どのように評価されるかは、行為の内容、回数、目的、当事者の関係などによって異なるため、この記事だけで断定することはできません。
探偵・調査会社へ相談する場合
「自宅付近で何度も見かけるが、自分の記録だけでは状況が整理できない」「警察や弁護士へ説明するため、特定の時間帯に何が起きているか客観的に確認したい」といった場合には、正当な依頼目的と適法性を確認したうえで状況確認を検討できることがあります。
ただし、相手の住所を突き止めて会いに行きたい、仕返しをしたい、相手の私生活を必要以上に知りたいといった目的の調査とは異なります。
今回のようなケースでは、「元交際相手が本当に自宅周辺へ繰り返し現れているのか」「どの時間帯に、どの場所で、どのような行動が確認できるのか」など、安全確保と次の相談に必要な範囲へ目的を限定します。
第三者による状況確認が必要な場合はどう進める?
最初から元交際相手を尾行するのではなく、相談者が残した目撃記録を整理し、確認が必要な日時・場所・目的を絞ったうえで、適法な範囲の状況確認を検討します。
- 1.現在の危険性を確認する
脅迫、暴力、玄関前への接近、執拗な連絡などがある場合は、調査より警察への相談と安全確保を優先します。 - 2.元交際相手との関係と別れた経緯を整理する
交際終了時期、最後に会った日、連絡を断った時期、相手が自宅や勤務先を知っているかなどを確認します。 - 3.これまでの目撃記録を時系列にする
「最近よく見る」ではなく、日時、場所、滞在時間、服装、車両、移動方向などを整理します。 - 4.LINE・電話・SNSとの関連を確認する
目撃した日の前後に相手から連絡があったかを確認し、現実の目撃情報とオンライン上の接触を分けて整理します。 - 5.確認する時間帯と場所を絞る
毎回19時から21時ごろに自宅付近で見かけるなど一定の傾向があれば、必要な時間帯を限定します。 - 6.公共の場所から確認できる状況を記録する
正当な目的と適法性を確認し、必要な範囲で周辺状況を確認します。私有地への無断立入りや相手への挑発・接触は行いません。 - 7.確認済みの事実と推測を分ける
「元交際相手に似ている」という情報と「本人であることを確認した」という情報を区別し、確認できない事項を断定しません。 - 8.警察・弁護士相談に使える形へ整理する
必要に応じて日時、場所、確認された行動などを報告資料へまとめ、次の相談に利用できる状態へ整理します。
状況確認後は何を基準に次の対応を決める?
確認結果は「ストーカーだった・違った」と単純に結論づけるためではなく、何が実際に起きていたのかを整理し、安全対策、警察相談、弁護士相談など次の行動を判断する材料として使用します。
たとえば第三者による確認を行っても、元交際相手が自宅付近へ現れる事実が確認されない場合があります。その場合も「絶対に来ていない」と断定するのではなく、どの日時・場所を確認し、その範囲では何が確認されなかったのかを明確にします。
反対に、相談者が記録していた時間帯と近い時間に同じ人物が複数回確認された場合は、その日時、場所、滞在時間、移動など、実際に確認できた行動を記録します。
元交際相手本人と確認できても、そこにいたという事実だけから「待ち伏せ目的だった」「ストーカー行為だった」と調査会社が法的判断をするものではありません。
警察へ相談する場合には、過去の交際関係、別れた後の連絡、目撃記録、相手の接近状況などをまとめて説明します。弁護士へ相談する場合にも、感情的な説明だけではなく、時系列資料があると状況を伝えやすくなります。
そして、危険性が高まっている場合には、調査を続けることより、住居・勤務先・家族を含めた安全確保を優先します。
男女間のトラブルで対応方法を整理したい方へ
元交際相手との問題には、自宅付近での接触だけでなく、SNS上の嫌がらせ、契約・金銭問題、連絡不能など複数の問題が重なる場合があります。現在起きていることを分け、必要な相談先を整理することが重要です。
「偶然かもしれない」と一人で確かめに行かないでください
元交際相手を自宅付近で何度も見かけても、相手へ直接確認する必要はありません。 まず現在残っている目撃記録、LINE、着信履歴などから、何が確認できていて何が分からないのかを整理します。
危険性が高い場合は警察相談を優先し、第三者による状況確認が必要な場合だけ調査方法を検討します。

元交際相手の行動確認が必要になった場合の料金
料金は、目撃日時がどこまで絞れているか、確認場所、必要な時間、調査員数、報告資料の内容などによって異なります。調査開始前に目的と範囲を確認し、お見積りをご案内します。
「いつ現れるか全く分からない」という状態で長期間確認するより、まず自分で安全に残せる目撃記録を整理し、曜日や時間帯に傾向がないか確認することで調査範囲を絞れる場合があります。
また、すでに脅迫的なメッセージや明確な接触行為があり、警察へ相談するための資料が十分に残っている場合には、追加調査より先に警察相談を優先することがあります。
| 調査・対応内容 | 料金 |
|---|---|
| 目撃記録・連絡履歴の整理 | 案件内容によりお見積り |
| 自宅周辺の状況確認 | 案件内容によりお見積り |
| 帰宅時間帯・最寄り駅周辺の確認 | 案件内容によりお見積り |
| 複数日にわたる行動状況の確認 | 案件内容によりお見積り |
| 写真・時系列を含む報告資料の作成 | 案件内容によりお見積り |
調査日数を増やせば必ず必要な証拠が得られるというものではありません。確認したい目的、既存の記録、危険性を整理し、必要以上に調査範囲を広げないことが重要です。
担当調査員からのコメント
元交際相手を自宅付近で見かける場合、「本当に待ち伏せされているのか自分で確かめたい」と考えて相手へ近づくことは避けてください。
別れた元交際相手を自宅付近で見かける場合のFAQ
「元交際相手 自宅付近」という状況では、一度の目撃だけで結論を出さず、危険性と反復性を分けて考えることが重要です。危険を感じる場合は回数にかかわらず安全確保を優先してください。
A. 一度自宅付近で見かけたという事実だけで、法律上のストーカー行為に該当すると断定することはできません。ただし、不安を感じた場合は日時・場所・相手の行動を記録し、危険があれば警察へ相談してください。
A. 日付、時刻、場所、滞在時間、服装、車両、移動方向、こちらへの接近や接触、同じ時間帯に届いた電話やメッセージなどを記録してください。
A. 安全上おすすめできません。相手の目的を確認するために一人で近づいたり、話し合いを求めたりせず、危険を感じる場合は警察へ相談してください。
A. 記録が役立つ場合はありますが、撮影のために相手へ近づいたり、危険な場所へ留まったりしないでください。まず安全を優先し、無理なく確認できた事実を記録します。
A. 管理会社や管理組合などの運用ルールによって異なります。映像の保存期間が限られている場合もあるため、必要であれば管理者へ早めに相談し、確認・保存について手続を聞いてください。
A. 危険を感じている場合に、証拠が揃うまで相談を待つ必要はありません。警察庁もストーカーについて不安を感じた段階での相談を案内しています。緊急時は110番、緊急ではない相談は最寄りの警察署や#9110を検討してください。
A. はい。連絡がなくても、自宅付近で繰り返し目撃していること自体が不安の原因であれば、日時・場所・行動を記録しておくと状況を説明しやすくなります。
A. 正当な依頼目的と適法性を確認したうえで、特定の日時・場所における周辺状況を確認できる場合があります。危険性が高い場合は調査より警察相談を優先します。
A. 自宅周辺での反復した接触を確認することが目的であれば、相手の私生活全体を調べる必要がない場合があります。目的に必要な範囲へ調査を限定します。
A. 相談できます。今回のような状況では、対象者情報だけでなく、いつ・どこで目撃したかという相談者側の記録が重要です。まず現在ある情報を整理します。
A. 目撃する曜日や時間帯が絞れているかによって異なります。記録から一定の傾向が確認できれば必要な日時を絞れる場合があります。調査開始前に確認範囲と期間をご案内します。
A. 料金は必要な日時、場所、調査時間、調査員数、報告内容などによって異なるため、案件内容によりお見積りします。ご相談内容や個人情報は慎重に取り扱い、周囲に知られたくない場合は連絡方法についても相談時に確認します。
元交際相手を自宅付近で何度も見かけて不安な方へ
「偶然なのか分からない」「警察へ相談するほどなのか判断できない」という段階でも、まず現在の記録を整理することができます。
元交際相手へ直接確認するのではなく、目撃日時、場所、LINEや着信などを整理し、安全確保のために次に何をすべきかを考えます。
現在進行中の危険がある場合は調査相談より110番を優先してください。緊急ではないものの不安が続いている場合は警察相談とあわせて、第三者による事実確認が必要かをご相談いただけます。




新宿支店
このような相談で重要なのは、最初から相手をストーカーと決めつけることでも、「自分の思い込みかもしれない」と我慢することでもありません。
まず「何月何日の何時ごろ、どこで、どのくらいの時間、何をしていたのか」を記録してください。同じ曜日、同じ帰宅時間、自宅入口付近など、記録を並べることで初めて見えてくる傾向があります。
一方、相手が後をついてくる、玄関前まで来る、進路を塞ぐ、脅すなど危険を感じる状況では、記録を増やすためにその場へ留まる必要はありません。安全な場所へ移動し、警察への相談を優先してください。
調査が必要な場合も、元交際相手の私生活全体を調べるのではなく、自宅周辺で繰り返し接触が起きているのかなど、次の安全対策に必要な事実へ確認範囲を限定することが大切です。