
「そんな約束はしていない」「その話は聞いていない」「あなたが勝手に勘違いしただけだ」――。金銭、契約、男女関係、近隣問題、会社間の取引などでは、当事者同士の説明が正反対になり、いわゆる「言った・言わない」の状態になることがあります。
自分では「確かに相手がそう言った」と覚えていても、相手が全面的に否定すれば、話し合いだけで解決することが難しくなる場合があります。さらに裁判や損害賠償請求を考える段階になると、本人の主張だけではなく、契約書、メッセージ、メール、振込記録、写真、録音、行動記録など、客観的に確認できる資料を整理する必要があります。
ここで重要なのは、裁判のためなら何でも調べてよいわけではないという点です。相手のスマートフォンやアカウントへ無断で侵入したり、住居へ入り込んだり、違法な方法で個人情報を取得したりすれば、証拠を集めるつもりが別のトラブルを招く可能性があります。
一方で、争いになっている内容によっては、対象者の行動、勤務・営業実態、特定場所への訪問、第三者との接触、説明と実態の違いなどを、適法な範囲で第三者が確認し、日時・場所・写真とともに記録できる場合があります。
この記事では、ファミリー調査事務所 新宿支店が、裁判の証拠収集調査を検討している方に向けて、「言った・言わない」のトラブルで最初に整理したい資料、第三者調査で確認できる事実、調査報告書の考え方、証拠収集の注意点、弁護士へ相談するタイミングまで解説します。
この記事の内容
このような状況ではありませんか?
- 相手が以前話していた内容を全面的に否定している
- 口約束しかなく、裁判で使える資料が少ない
- 金銭を渡した理由について相手と主張が食い違っている
- 契約前に説明された内容と実際の状況が違う
- 嫌がらせや迷惑行為を訴えても「やっていない」と否定される
- 相手の生活実態・営業実態・行動を客観的に記録したい
- 裁判や損害賠償請求を考えているが証拠が足りるか分からない
- 弁護士へ相談する前に手元の証拠と未確認事項を整理したい
「言った・言わない」で裁判を検討|証拠収集調査の相談概要
| 相談内容 | 相手と説明が食い違い、話し合いだけでは解決できないため、裁判・損害賠償請求などを見据えて客観的な事実を整理したい |
|---|---|
| 主な問題 | 口約束、説明の否認、契約内容との食い違い、行為そのものの否認など |
| 主な手がかり | LINE、メール、契約書、振込記録、領収書、写真、録音、SNS、日時を記録したメモなど |
| 調査目的 | 争点に関係する行動・生活実態・営業実態・接触状況など、外部から確認可能な事実を客観的に記録する |
| 報告方法 | 日時、場所、行動、写真などを時系列で整理し、確認できた事実と未確認事項を分けて報告する |
| 注意点 | 特定の資料が裁判上どの程度の証拠価値を持つかは探偵が断定せず、弁護士等へ確認する |
| 対応エリア | 新宿区・東京都内を中心に、対象者の生活圏・勤務先・営業拠点など必要な範囲 |
裁判の証拠収集で重要なのは「自分の記憶」から「確認できる事実」へ変えること
当事者同士では明らかな約束だったとしても、後から相手が否定すると、「どちらの説明が事実なのか」という問題になります。
たとえば「必ず返すと言われたからお金を渡した」という主張に対して、相手が「もらったお金であり、借りたものではない」と説明することがあります。取引トラブルでも、「その条件で契約すると説明した」「そのような説明はしていない」と双方の主張が食い違うことがあります。
嫌がらせや生活上のトラブルでも同様です。「毎晩同じ時間に迷惑行為をされている」と訴えても、相手が否定し、第三者が確認できる記録がほとんど残っていないケースがあります。
このような場合に最初に行うべきことは、いきなり相手を尾行することではありません。まず、すでに存在する資料を保存し、何が確認済みで、何が本人の記憶・推測だけなのかを分けることです。
LINEやメールに相手の発言が残っているのであれば、その記録自体が重要な資料になる可能性があります。振込記録、契約書、請求書、領収書、写真、録音、SNS投稿なども、出来事の前後関係を整理する手がかりになります。
そのうえで、「相手が現在も説明と異なる行動をしている」「実在すると説明された事業の営業実態を確認したい」「継続的な迷惑行為を第三者の立場から記録したい」など、外部から確認する必要がある事実が残る場合に、第三者調査を検討します。

「裁判で使える証拠を作ってほしい」という依頼でも、事実を作ることはできません。
調査会社ができるのは、実際に確認できた行動や状況を記録し、確認できた事実を報告することです。依頼者に有利になるよう事実を変更したり、相手を誘導して特定の行動をさせたり、違法な方法で情報を取得したりすることはできません。また、調査報告書が裁判でどのように評価されるかは個別の事件によって異なります。訴訟を予定している場合は、調査を開始する前に弁護士へ相談し、「何を立証するために、どの事実を確認する必要があるのか」を整理する方法も有効です。
裁判を見据えて第三者による証拠収集を検討する6つのパターン
「言った・言わない」だけでは確認できない事実
「貸した」「もらった」「投資だった」「立替金だった」など、金銭を渡した目的について双方の主張が違うケースです。まず送金記録やメッセージを整理し、必要に応じて相手の所在・勤務実態など追加確認事項を検討します。
取引相手から説明された会社所在地、営業状況、事業内容などと実際の状況が異なる可能性があるケースです。公開情報だけでは分からない営業実態や所在地の状況を確認することがあります。
特定の曜日や時間帯に迷惑行為が繰り返されているものの、相手が全面的に否定しているケースです。日時や発生条件を整理し、外部から確認できる行為であれば記録を検討します。
特定人物との継続的な接触など、当事者の説明だけでは確認できない関係性が争点になっているケースです。必要性が認められる場合、行動を写真や時系列で記録します。
訴訟や専門家への相談を考えているものの、相手が転居した、勤務先を辞めた、連絡が途絶えたなどの理由で現在の所在につながる情報が不足しているケースです。
「会社は営業している」「毎日勤務している」「その場所には行っていない」などの説明と実際の状況に違いがある可能性があり、第三者の確認記録が必要になるケースです。
裁判の証拠収集調査|第三者が事実を記録するまでの流れ
裁判や訴訟を意識した証拠収集では、調査範囲を広げることよりも、争点と確認目的を具体化することが重要です。「相手の弱点を全部調べたい」という依頼ではなく、どの事実が未確認なのかを整理して進めます。
- 1.トラブルの発生から現在までを時系列化
いつ相手と知り合ったのか、いつ約束や契約が行われたのか、いつ金銭を支払ったのか、いつから相手の説明が変わったのかなどを整理します。日付が分からない場合も、おおよその時期から確認します。 - 2.現在残っている証拠を保存・分類
LINE、メール、SMS、契約書、振込明細、領収書、写真、動画、録音、SNS投稿、手帳などを整理します。「原本」「スクリーンショット」「本人のメモ」など資料の性質も分けておくと、専門家へ説明しやすくなります。 - 3.確認済みの事実と推測を分ける
「○月○日に100万円を振り込んだ」は記録で確認できても、「最初から騙すつもりだった」はその記録だけでは確認できません。事実、相手の説明、自分の推測を分けることで、追加調査の目的を明確にします。 - 4.第三者調査が必要な事項を絞る
現在の勤務実態、営業実態、特定場所への訪問、継続的な接触、迷惑行為の発生状況など、外部から確認可能で、なおかつ問題解決に必要な事項を選びます。 - 5.必要な日時・場所で行動や実態を確認
正当な調査目的を確認したうえで、尾行、張り込み、現地確認、公開情報の整理など、案件に応じた方法を組み合わせます。新宿駅周辺、西新宿、新宿三丁目など人通りの多い場所では、対象者を誤認しないよう継続して確認します。 - 6.日時・場所・行動を写真とともに記録
「怪しい人物だった」「おそらく○○をしていた」という表現ではなく、確認できた日時、場所、移動、接触、滞在時間などを具体的に記録します。写真や動画が取得できた場合は、行動記録との対応関係が分かるよう整理します。 - 7.調査報告書として時系列にまとめる
調査終了後は、確認できた内容を報告書へまとめます。ファミリー調査事務所 新宿支店では、調査内容に応じて日時・場所・確認事項を整理し、その後の話し合いや専門家相談で状況を説明しやすい資料になるようまとめます。
裁判を予定している場合は「調査してから弁護士」ではなく「弁護士に相談してから必要な調査を行う」という順番も検討してください。
何を立証する必要があるかによって、必要な資料は異なります。すでに十分な資料があるのに追加調査を行えば、費用だけが増える可能性があります。反対に、争点と関係のない行動を長期間記録しても、目的に合わない場合があります。訴訟の具体的な見通し、証拠の評価、提出方法については弁護士へ確認してください。
第三者調査の結果|「相手が嘘をついた」と決めつけず確認事実を残す
第三者調査を行った結果、相手の説明と実際の状況に違いが確認されることがあります。
たとえば、相手が「その会社ではもう活動していない」と説明していたものの、一定期間にわたって同じ事業所への出入りが確認される場合があります。逆に「現在も通常どおり営業している」と説明されていた所在地について、調査日時には営業実態を確認できないという結果になることもあります。
また、特定人物とは「一度しか会っていない」と説明しているにもかかわらず、複数日にわたって接触している状況が確認されるケースや、決まった日時に発生するとされていた迷惑行為について、実際の発生状況を第三者が記録できるケースも考えられます。
ただし、ここで調査会社が「相手は裁判で嘘をついている」「この証拠があれば必ず勝てる」と結論づけることはできません。
調査報告書に記載するのは、第三者として確認できた日時・場所・行動・状況です。その記録と、契約書、メッセージ、振込記録などをどのように組み合わせ、法的な主張へつなげるかは弁護士等の専門家と検討します。
調査結果が依頼者の予想と異なることもあります。「相手が毎日その場所へ行っているはず」と考えて調査したものの、その行動が確認できない場合もあります。その場合も、依頼者に都合のよい結論へ変更せず、確認できた内容と確認できなかった内容を分けて報告することが重要です。
証拠収集の目的は相手を追い詰めることではありません。感情的な主張だけで争う状態から、第三者が確認できる資料をもとに、弁護士への相談、話し合い、訴訟を含む次の対応を冷静に判断できる状態へ進めることにあります。
裁判・慰謝料請求で「証拠」の考え方を確認したい方へ
証拠収集は、案件によって必要な内容が大きく異なります。特に不貞・慰謝料請求を検討している場合は、どのような記録が重要になり、写真や行動記録をどのように整理するのかを確認しておくことが大切です。
「相手が否定している。でも証拠が足りない」と悩んでいる方へ
裁判を考えているからといって、最初から大規模な調査が必要とは限りません。 まずLINE、契約書、振込記録、写真、録音など現在残っている資料を整理し、 何が確認済みで、何を追加で確認する必要があるのかを明確にします。 弁護士へ相談する前の情報整理についてもご相談いただけます。

裁判・訴訟を見据えた証拠収集調査の料金
裁判を見据えた証拠収集調査の料金は、確認したい事実、必要な調査時間、調査日数、人員、対象地域、相手の行動パターンなどによって異なります。
たとえば、特定の曜日・時間帯に発生する行為を確認するケースと、相手の営業実態や生活実態について複数日にわたって確認するケースでは、必要な調査体制が異なります。
ファミリー調査事務所 新宿支店では、最初から長期間の調査を前提にせず、現在ある証拠と未確認事項を整理したうえで必要な調査範囲をご提案します。調査開始前に内容・期間・人員・費用のお見積りをご案内し、ご確認いただいたうえで調査を開始します。
| 調査・対応内容 | 料金 |
|---|---|
| LINE・契約書・振込記録など既存資料の整理 | 案件内容によりお見積り |
| 対象者の行動・接触状況の確認 | 案件内容によりお見積り |
| 勤務先・営業拠点などの実態確認 | 案件内容によりお見積り |
| 継続的な行為・特定時間帯の状況確認 | 案件内容によりお見積り |
| 写真・動画を含む記録作成 | 案件内容によりお見積り |
| 時系列による調査報告書の作成 | 案件内容によりお見積り |
調査日数を増やせば証拠が強くなるとは限りません。裁判を予定している場合は、どの事実を確認する必要があるのかを弁護士へ相談したうえで調査範囲を絞ることで、不要な費用を抑えられる場合があります。
担当調査員からのコメント
裁判・証拠収集調査についてよくある質問
A. 個別の裁判でどのような主張・証拠が必要になるかは案件によって異なるため、一律には判断できません。契約書、LINE、メール、振込記録、録音など現在残っている資料を整理し、証拠としての評価は弁護士へ相談してください。
A. 正当な調査目的があり、法律の範囲内で確認できる内容であればご相談いただけます。対象者の行動、接触状況、勤務・営業実態など、目的に必要な範囲を整理して調査します。
A. 調査内容に応じて、日時、場所、行動、写真などを時系列で整理した報告書を作成します。ただし、個別の訴訟でどの程度の証拠価値を持つかについては弁護士へ確認してください。
A. 「嘘をついている」と結論づけるのではなく、相手の説明と比較できる客観的な行動・実態を確認します。報告書では確認できた事実と推測を分けます。
A. LINEは出来事を整理する重要な資料になる可能性がありますが、それだけで十分かどうかは争点や内容によって異なります。削除せず保存し、必要に応じて弁護士へ見せてください。
A. 録音がないから調査できないわけではありません。メール、メッセージ、振込記録、写真、相手の行動パターンなど、現在残っている情報から確認可能な事項を整理します。
A. 不正アクセスや無断侵入など違法な方法を前提とする調査は行いません。公開情報や適法な行動確認など、法律の範囲内で確認可能な方法を検討します。
A. 確認する内容によって異なります。発生日時が絞れているケースでは短期間で確認できる場合がありますが、継続性や生活実態を確認する場合は複数日の調査が必要になることがあります。
A. 調査時間、日数、人員、場所、対象者の行動範囲などによって異なるため、案件内容によりお見積りとなります。調査開始前に費用をご案内します。
A. 対象者を不用意に刺激しないよう慎重に調査します。ただし、人通り、建物の構造、対象者の警戒状況などによって調査難易度は異なります。ご相談内容についても秘密保持に配慮します。
A. はい。まずトラブルの経緯、相手の情報、現在残っている資料を整理します。ただし、調査より先に弁護士へ相談した方が適切なケースでは、無理に調査をおすすめしません。
A. 調査報告書と契約書、LINE、メール、振込記録などをまとめ、弁護士へ相談する方法があります。相手をすぐに問い詰めると証拠の削除や口裏合わせにつながる可能性もあるため、裁判を予定している場合は次の行動を専門家と検討してください。
裁判を考える前に「何が事実として残っているか」を整理しませんか
「確かに言われたはずなのに相手が認めない」 「裁判を考えているが証拠が足りるか分からない」 「第三者が確認した記録を残したい」―― そのような場合は、まず現在ある資料と未確認事項を整理することが重要です。 調査が必要な場合だけ、目的に合った確認範囲をご提案します。




新宿支店
「相手が嘘をついているので証拠を取ってほしい」というご相談では、まず何をもって嘘だと考えているのかを整理します。相談者の記憶と相手の説明が違うだけなのか、すでに契約書やLINEなど矛盾を確認できる資料があるのかによって、必要な対応は変わります。
調査員の役割は、依頼者の主張が正しいことを証明するために都合のよい材料を作ることではありません。実際に確認できた行動や状況を第三者の立場から記録し、確認できなかった事項についても分けて報告することです。
裁判を考えている場合は、調査前に弁護士へ相談することで、「この日時の行動を確認したい」「営業実態を確認したい」など調査目的が具体的になる場合があります。すでに資料が十分そろっている可能性もありますので、まず現在お持ちの記録を消さずに整理してください。