娘の名前で「お金を振り込んでほしい」という連絡が来た。文面がいつもと違う。やけに丁寧、あるいは絵文字がない。電話をかけても出ない。この状況で調べると、出てくるのは「乗っ取り詐欺に注意」という情報ばかりです。ただ、可能性はもう一つあります。
娘さん本人が、誰かに言わされて送っている場合です。ここを書いている記事がほとんどありません。この記事では、3つの可能性をどう切り分けるかを書きます。
🔴 先に:振り込む前に止まってください
どの可能性であっても、最初の送金を止めるのが先です。一度振り込むと、次が必ず来ます。そして金額が上がります。
「娘が困っているなら」という気持ちは分かります。ただ、本当に本人が困っているなら、お金より先に必要なのは、本人と直接つながることです。
3つの可能性があります
1. 第三者が娘さんのアカウントを使っている
いわゆる乗っ取りです。注意喚起が多いのはこの形です。娘さん本人は関わっておらず、気づいてもいません。この場合、送金先は見知らぬ口座やコード決済です。
2. 娘さん本人が、言わされて送っている
いちばん危ない形です。本人の端末から、本人が打っています。だから文面の違和感は「緊張しているから」でも説明がつきます。相手が横にいて、内容を指示していることがあります。
3. 娘さん本人が、自分の意思で頼んでいる
借金や生活費で行き詰まっている形です。言いにくくて、文面が硬くなります。これも珍しくありません。
見分けのポイントは、文面ではありません。「直接つながれるか」です。
送る前に試す、本人確認の4段階
上から順に試してください。途中で止まったら、そこが答えに近いです。
- 電話をかける|メッセージではなく、通話です。出ない・すぐ切れる・「いま話せない」が続くなら、1か2です
- ビデオ通話にする|顔を見ます。断られたら2の可能性が上がります。1(乗っ取り)なら、そもそも応じられません
- 二人しか知らないことを聞く|去年どこへ行ったか、飼っていた動物の名前。答えられれば1は消えます。ただし2と3は残ります
- 会う約束をする|日時と場所を決めます。ここで理由をつけて断られる、当日に来ない。これが2のいちばん強い兆候です
3番で「答えられた」ことに安心しないでください。相手が横にいて、本人に答えさせている場合があります。4番まで進めてください。
こういう形なら、2を疑ってください
- 金額が具体的すぎる|「30万円」のように端数のない額が、理由とともに指定される
- 送金先が娘さん本人の口座ではない|「友人の口座に」「この番号に」。ここは決定的です
- 急かされる|「今日中に」「今日の○時まで」
- 理由が確認できない形で語られる|「事故」「立て替え」「仕事のトラブル」。確認しようとすると話が変わる
- 家族の誰かに言わないでほしいと言う
- 通話を避けるのに、メッセージの返信は早い
2番がいちばん重要です。本人が困っているだけなら、自分の口座を指定します。
2だと思ったら、警察です
人に言うことを強制して金銭を要求させる行為は、犯罪にあたる可能性があります。娘さんが自由に動けない状態にあるなら、110番です。
当社にご相談いただいても、この場合は「まず警察へ」とお伝えします。
- 娘と連絡が取れない|「監禁されているのでは」と思ったとき、何から動くか
110番すべき状況と、警察に何を伝えるかをまとめています
1(乗っ取り)だと分かった場合
娘さん本人に、別の手段で連絡してください。そのメッセージが来ている経路以外です。別のアプリ、家族や友人を経由、勤務先。
本人が無事なら、アカウントを取り戻す話になります。ただし、取り戻す前に残しておくものがあります。
- LINEやSNSのアカウントを乗っ取られた|取り戻す前に残しておくものと、犯人を特定できるかどうか
ログイン中の端末の一覧は、取り戻すと消えます - 不正アクセスの犯人は特定できるのか|身近な人が疑わしいとき、端末の解析と行動調査で分かること
残しておいてほしいもの
どの可能性であっても、これは消さないでください。
- 来たメッセージ全部|スクリーンショットで。消さないでください
- 指定された送金先|口座番号、名義、コード決済のID
- やりとりの時刻|何時に来て、何時に返したか
- 通話の記録|かけた時刻、つながったかどうか
- すでに送ってしまった分|日時と金額と送金先
すでに振り込んでしまった場合は、すぐ銀行へ連絡してください。時間が経つほど戻る可能性が下がります。そのうえで警察へ届けてください。
当社が確認できること
- 娘さんの所在と安否の確認|いまどこにいて、自由に動けている様子があるか
- 一緒にいる相手が誰か|源氏名やSNSのアカウントしか分からない段階からお受けします
- 送金先の名義が何者か|分かる範囲で確認します
- 端末の解析|ご依頼者側の端末に不審なものが入っていないか
- 報告書としての証拠化|警察や弁護士に出せる形に整えます
いちばん多いご依頼は、1つ目です。「本人が無事で、自由に動けているのか」を確かめたい、という形です。
お受けしないこと
- 送ってしまったお金の回収・返金の交渉|銀行の手続きと、弁護士の領域です
- 相手への抗議・交渉
- 娘さんを連れ戻すこと|成人であれば、家族でも強制はできません
- 救出|警察の仕事です
- 相手のアカウントに入って中を見ること(不正アクセス禁止法に触れます)
- 本人の同意なく、本人の端末を解析すること
費用
所在が分かっているかどうかで変わります。公表している料金表の範囲でお受けしています。
- 行方調査|約50,000〜400,000円
- 行動調査|3日で約100,000〜300,000円、7日で約200,000〜700,000円
- 1日あたり|約30,000〜100,000円
- 個人の信用調査|約30,000〜200,000円
深夜の時間帯は割増になります。初回のご相談でお見積りをお出しします。
よくあるご質問
少額なら、送ってしまってもいいのでは
お勧めしません。一度送ると、次が来ます。そして金額が上がります。相手は「この家族は送る」と判断します。
本人が「自分で頼んでいる」と言っています
3の形かもしれませんし、2で言わされているのかもしれません。会う約束をして、実際に会えるかどうかが分かれ目です。
電話に出ました。声は本人でした
1(乗っ取り)は消えます。ただ、2と3は残ります。横に誰かいる気配がなかったか、思い出してみてください。
警察に行っても「詐欺だから送らないで」で終わりました
娘さん本人の安否が確認できていないことを、はっきり伝えてください。「娘と直接連絡が取れていない」が入ると、扱いが変わることがあります。
娘を疑うようで、調査を頼むのに抵抗があります
この調査は、疑うためではなく「無事かどうか」を確かめるためです。何も問題がなければ、そう報告します。それがいちばん良い結果です。
ご相談から報告までの流れ
- 無料相談|来たメッセージ、送金先、通話がつながったか、をお聞きします。匿名で構いません
- 切り分け|1・2・3のどれに近いかを一緒に見ます。警察が先なら、そう申し上げます
- お見積り|手がかりの量から、見込みと金額をお出しします
- 所在・安否の確認
- 報告書のお渡し|警察や弁護士に出せる形に整えます
- そのあとの進め方のご相談
同じようなご相談
振り込む前に、一度お話を聞かせてください
「本人が無事で、自由に動けているのか」を確かめるご依頼が、いちばん多い形です。何も問題がなければ、そう報告します。
新宿・歌舞伎町は、新宿支店が日常的に動いているエリアです。

匿名でのご相談も可能です/新宿エリア対応

