
交際している相手から突然、「娘があなたに相談したいと言っている」と連絡があり、その後、会ったことのない「娘」を名乗る人物から「父を助けてほしい」「治療費が必要」「今だけお金を貸してほしい」と送金を求められた。このような状況では、恋人本人を信じているほど判断が難しくなります。
娘を名乗る人物のSNSに写真があり、家族について具体的な話をしていたとしても、そのアカウントの人物が本当に恋人の娘なのか、恋人本人とは別の人物が操作しているのか、家族関係そのものが事実なのかは別々の確認事項です。
一方で、恋人の家族から連絡が来たという事実だけでロマンス詐欺と断定することもできません。実際の家族が事情を伝えている可能性もあるため、重要なのは「家族が登場した=詐欺」と決めることではなく、会ったことのない第三者から金銭を求められている状態を整理することです。
特に、恋人本人ではなく家族を名乗る人物の口座へ振り込むよう指示された、恋人と娘のメッセージの表現が似ている、送金を断ると双方から説得されるといった事情がある場合は、追加送金の前に情報を保存してください。
この記事では、ファミリー調査事務所 新宿支店が、恋人の「娘」を名乗る人物から助けを求められたケースを例に、家族の実在、恋人との関係、連絡経路、送金理由、振込先を分けて確認する方法を解説します。
この記事の内容
このような状況ではありませんか?
- 恋人の「娘」を名乗る人物から突然連絡が来た
- 娘がいることは聞いていたが、一度も会ったことがない
- 娘を名乗るSNSアカウントの写真しか確認していない
- 「父を助けてほしい」と治療費や生活費を求められた
- 恋人本人ではなく娘名義・第三者名義の口座を指定された
- 恋人と娘のメッセージの書き方や送信時間が似ている
- 娘へ送金した直後、別の家族まで連絡してきた
- ビデオ通話を頼んでも家族とは直接話せない
- 家族の事情を理由に送金を急かされている
- 恋人を疑いたくないが、追加送金の前に家族関係を確認したい
恋人の「娘」から助けてほしいと連絡が来た場合の相談内容概要
このケースで確認すべきなのは、娘の話が本当かという一点だけではありません。恋人本人、娘を名乗る人物、送金理由、振込先を別々に整理する必要があります。
| 主な相談 | 恋人の娘を名乗る人物から突然連絡があり、治療費・生活費・渡航費などの送金を求められている |
|---|---|
| 確認したいこと | 娘を名乗る人物の実在、恋人との家族関係、連絡経路、送金理由、振込先との関係 |
| 主な手がかり | 恋人と娘のSNS、顔写真、表示名、電話番号、メール、LINE等のメッセージ、送金先、振込履歴など |
| 注意点 | 家族から連絡が来たことだけでロマンス詐欺と断定せず、本人確認ができていない第三者への送金は慎重に判断する |
| 確認目的 | 「恋人」「娘」「送金先」の関係を整理し、追加送金や交際継続を判断する材料を確認する |
| 主な相談地域 | 新宿区を中心とする東京都内および案件に応じた関係地域 |
ロマンス詐欺を疑う場面で「家族の登場」が判断を難しくする理由
恋人本人から「お金を貸してほしい」と言われれば警戒できても、娘や息子など家族を名乗る人物から「父を助けてください」と頼まれると、断りにくくなることがあります。
すでに恋人から「娘を大切にしている」「妻とは死別した」「子どもと二人で暮らしている」など家族について聞いていれば、娘から突然メッセージが届いても自然な出来事に感じるかもしれません。
しかし、ここで分けて考えたいのは、「恋人が娘の話をしていたこと」と「連絡してきたアカウントが実際の娘であること」は同じ事実ではないという点です。
SNS上に女性の写真が掲載されていても、その写真の人物がメッセージを送信している本人とは限りません。また、恋人本人とは別の人物が連絡していたとしても、その人物が本当に家族であるかは別途確認が必要です。
反対に、連絡してきた人物が実際の家族である可能性もあります。そのため、「娘が登場したから詐欺」「別アカウントだから共犯者」と推測で決めるのではなく、確認できている情報を積み重ねます。
特に確認したいのは、娘を名乗る人物が登場した時期です。恋人本人から金銭の話が出た直後なのか、本人が病気や事故で連絡できなくなったと説明された直後なのか、送金を断った後なのかによって、整理すべき情報が変わります。

「娘が困っているから今日中に」と言われても、本人確認ができていない状態で送金を急ぐ必要はありません。
送金前に、恋人と娘を名乗る人物のプロフィール、アカウントID、メッセージ、電話番号、指定された口座、送金理由を保存してください。相手を詐欺師と決めつけて問い詰めるより、現在残っている情報を確保することを優先します。すでに被害が発生している場合は、金融機関や警察、弁護士への相談も検討してください。
恋人の家族を名乗る人物が送金を求める6つのパターン
家族が登場するケースでは、「娘」という肩書きだけを信用材料にせず、誰が、どの理由で、どこへ送金するよう求めているのかを確認します。
第三者からの金銭要求で整理したいポイント
恋人から「娘にあなたのことを話した」と伝えられ、その直後に別アカウントから連絡が来るケースです。紹介された経緯とアカウント情報を保存します。
「父が入院した」「事故に遭った」「スマートフォンを使えない」と説明され、娘を名乗る人物が代わりに連絡するケースです。本人が連絡できない理由と金銭要求を分けます。
恋人本人ではなく、娘自身の病気、学校、生活上の事情を理由に送金を求められるケースです。緊急性を強調されても、説明と送金先を確認します。
娘本人、親族、知人、会社など別名義の口座へ振り込むよう指示されるケースです。口座名義が違う理由を含め、送金指示をそのまま保存します。
同じ言い回し、誤字、絵文字、送信時間などに共通点を感じるケースです。似ているだけで同一人物とは断定せず、メッセージ全体を比較できる状態で残します。
娘、息子、母親、兄弟など複数の人物が順番に現れ、同じ事情について送金を求めるケースです。それぞれを独立した人物としてアカウントと発言を整理します。
恋人の「娘」を名乗る人物について実際に行う調査・事実確認
調査の目的は「娘は偽物だ」という結論を作ることではありません。恋人本人と家族を名乗る人物について、確認済みの事実、本人たちから聞いている説明、確認できていない事項を分けます。
- 1.恋人との交際経緯を時系列化
SNSやマッチングアプリで知り合った時期、交際関係になった時期、家族について初めて聞いた時期、娘から連絡が来た時期、最初の金銭要求があった時期を整理します。 - 2.恋人と娘のアカウントを別々に保存
表示名だけではなく、アカウントID、プロフィール画像、自己紹介、電話番号、メールアドレス、URLなど相談者が正当に確認できる情報を保存します。非公開アカウントへ不正にアクセスすることは行いません。 - 3.「娘について聞いていた話」と「娘本人の説明」を比較
恋人から聞いていた娘の年齢、居住地域、仕事や学校などと、娘を名乗る人物自身が話している内容を分けます。一致している情報も、恋人から事前に共有されていた可能性を考慮し、それだけで本人確認完了とはしません。 - 4.メッセージと金銭要求の流れを確認
誰が最初にお金の話を出したのか、金額はいくらか、理由は何か、期限を設けられたか、断った後に誰から連絡が来たのかを整理します。 - 5.送金先を人物関係から切り離して整理
指定された銀行口座やその他の送金先について、名義として表示された情報、送金日時、金額などを保存します。「娘の口座だと言われた」という説明と、実際に確認できる名義情報を区別します。 - 6.必要に応じて恋人本人の実在・仕事・生活を確認
氏名、住所、勤務先、生活拠点など、恋人本人について未確認の情報が多い場合は、相談目的に必要な範囲で事実確認を検討します。恋人本人の基本情報が確認できていない状態では、家族関係だけを先に判断することが難しい場合があります。 - 7.確認できた事実・矛盾・確認不能事項を報告
娘の実在を確認できたのか、恋人との関係まで確認できたのか、送金理由に裏付けがあるのかなどを分けて整理します。確認できない部分を推測で埋めず、今後の判断材料として報告します。
「娘が本物か」だけではなく、恋人・家族・送金先の関係を確認する
このようなケースでは、娘を名乗る人物のSNSに実在する女性の写真が使われていることが確認できても、それだけで家族関係まで確認できたことにはなりません。
逆に、恋人本人と家族関係にあることが確認できたとしても、金銭要求の理由が事実であるかは別問題です。
たとえば、「娘が実在する」「恋人の家族である」「娘が病気である」「治療費として指定された金額が必要である」「指定口座がその費用の支払先である」という内容は、それぞれ別の確認事項です。
そのため、確認結果は「娘は本物だから送金してよい」「娘が確認できないから詐欺だ」という単純な結論にはしません。
恋人本人についても勤務先や生活拠点が確認できず、娘を名乗る人物とも対面・通話等による本人確認ができないまま、複数の名義へ繰り返し送金を求められている場合は、追加送金を止めたうえで情報を整理することが重要です。
すでに送金している場合は、恋人と娘双方のアカウント、メッセージ、振込先、振込明細、送金日時・金額を保存してください。銀行振込であれば金融機関へ早めに相談し、犯罪被害が疑われる場合は警察、返金請求など法的対応については弁護士への相談を検討します。
調査会社は、犯罪の成立や家族関係の法的な評価を決定する機関ではありません。確認できる人物情報、生活実態、勤務状況、行動などを必要な範囲で整理し、次の相談へつなげるための材料を作ります。
ロマンス詐欺の特徴・証拠保存をまとめて確認したい方へ
恋人本人だけでなく「娘」「家族」「投資担当者」など第三者が登場し、送金を求められている場合は、相手の本人確認とあわせてロマンス詐欺で注意したい特徴や、送金後に保存すべき証拠も確認してください。
恋人・「娘」・送金先を別々に整理して確認します
恋人を信用していても、その家族を名乗る人物まで本人確認できているとは限りません。
「娘を疑うのは申し訳ない」と考えて送金する前に、恋人との関係、娘を名乗るアカウント、金銭要求の理由、振込先を一度分けて整理してください。

恋人の家族を名乗る人物の事実確認調査にかかる料金
調査料金は、恋人本人と娘を名乗る人物について現在どこまで情報があるか、何を確認する必要があるかによって異なります。
恋人本人の氏名・住所・勤務先まで分かっているケースと、SNSの表示名と顔写真しか分からないケースでは確認方法が異なります。また、家族関係だけを確認したいのか、恋人本人の生活実態や勤務状況まで確認する必要があるのかによっても調査範囲が変わります。
ご相談時に、現在保存しているSNS、LINE等のメッセージ、電話番号、顔写真、送金先、振込履歴などを確認し、必要な調査項目を絞ります。調査開始前に内容とお見積りをご案内します。
| 調査・対応内容 | 料金 |
|---|---|
| 恋人・家族を名乗るアカウントの情報整理 | 案件内容によりお見積り |
| 本人性・身元につながる情報確認 | 案件内容によりお見積り |
| 勤務先・生活実態の確認 | 案件内容によりお見積り |
| 所在・関係先の確認 | 案件内容によりお見積り |
| 送金要求・関係人物の時系列整理 | 案件内容によりお見積り |
| 調査報告書・相談資料の作成 | 案件内容によりお見積り |
すでに高額な送金が行われ、追加請求が続いている場合は、調査よりも金融機関・警察・弁護士への相談を優先した方がよい場合があります。状況を確認したうえで、調査が必要ないと考えられる場合に無理に調査をおすすめすることはありません。
担当調査員からのコメント
恋人の「娘」から送金を求められた場合のよくある質問
A. 娘を名乗る人物から送金を求められたという事実だけでは、ロマンス詐欺とは断定できません。ただし、会ったことがなく本人確認もできていない第三者から金銭を求められている場合は、送金前に関係性と理由を確認してください。
A. 写真に実在する人物が写っていることと、その人物がアカウントを操作している本人であることは別です。また、その女性が実際に恋人の娘であるかも別の確認事項になります。
A. 恋人が娘について話していたことは一つの情報ですが、後から連絡してきた人物がその娘本人であることまで確認できたわけではありません。高額な送金を求められている場合は慎重に判断してください。
A. 言い回しや絵文字、送信時間などが似ていることだけで同一人物とは断定できません。推測で決めず、双方のメッセージを削除せず保存して比較できる状態にしておくことが重要です。
A. 指定された口座名義、銀行名、支店、口座情報、振込理由を保存してください。本人以外の口座が指定された理由について説明を受けた場合も、そのメッセージを残します。確認できないまま追加送金することは避けてください。
A. 追加送金を止め、振込明細、口座情報、恋人と娘双方のメッセージ、SNSプロフィールを保存してください。銀行振込の場合は金融機関へ早めに相談し、犯罪被害が疑われる場合は警察への相談も検討します。
A. SNSアカウント、顔写真、電話番号、メール、勤務先として聞いている情報、送金先など、現在分かっている情報から調査可能性を検討します。情報量によって確認できる範囲は異なります。
A. 国・地域、氏名、連絡先など保有情報によって確認可能性が異なります。まず恋人本人と娘について「確認済みの情報」と「本人たちから聞いているだけの情報」を分けます。
A. 恋人本人と家族を名乗る人物について分かっている情報、国内外の所在、確認項目によって異なります。ご相談時に確認したい事項を絞り、調査方法と期間の目安をご案内します。
A. SNS等の情報整理だけで足りるのか、本人性・所在・生活実態などの確認が必要なのかによって異なるため、案件内容によりお見積りします。調査開始前に料金をご案内します。
A. ご相談内容やお預かりした情報は慎重に取り扱います。調査方法も対象者へ不用意に警戒されないよう検討し、目的に必要のない接触や問い合わせは行いません。
A. 調査会社が犯罪の成立を法的に認定することはできません。確認できた人物情報、勤務・生活実態、行動、説明との食い違いなどを整理します。犯罪被害や返金などについては、調査結果や保存資料をもとに警察・弁護士等へ相談してください。
恋人を信じていても、会ったことのない家族への送金は別に考えてください
「娘さんが困っているなら助けたい」と思うことと、本人確認ができていない相手へお金を送ることは分けて考える必要があります。
ファミリー調査事務所 新宿支店では、恋人本人、娘を名乗る人物、送金理由、振込先を整理し、確認できている事実と相手から聞いている説明を分けて確認します。




新宿支店
恋人本人ではなく「娘さん」や「家族」から助けを求められると、相手の家族にも信頼されているように感じることがあります。しかし、SNS上で別の人物が登場したことと、その人物が本当に恋人の家族であることは分けて考える必要があります。特に、会ったことも通話したこともない家族から突然お金を求められた場合は、急いで振り込む前に情報を保存してください。家族が実在するかだけではなく、恋人本人の氏名・仕事・生活について何が確認できているのか、誰がどの口座への送金を指示しているのかまで整理すると、判断すべき点が見えやすくなります。