LINEやSNSのアカウントを乗っ取られたとき、まずやりたくなるのは「取り戻すこと」です。当然なのですが、取り戻すと、誰が入っていたかの記録が流れて見えにくくなります。この記事では、取り戻す前に何を残しておくか、そのうえで犯人を特定できるのかどうかを書きます。

ファミリー調査事務所 新宿支店では、お預かりした端末を当社の調査員が解析し、不正アクセスの発信元を特定します。ただ、乗っ取りの場合は相手の種類によって、できることが大きく変わります。そこも正直に書きます。

🔴 検索して出てくる情報は、10年以上前のものが混ざっています

「LINE 乗っ取り 犯人 特定」で検索して上位に出てくるものを確認しました(Claudeの計測・2026年10月)。

  • 公式のヘルプページ(対処法)
  • 弁護士事務所の記事
  • 知恵袋の質問
  • 2014年7月の記事
  • 2014年8月のブログ
  • 2015年3月の警察のPDF

9件のうち3件が2014〜2015年のものでした。

当時のLINE乗っ取りは、知人のアカウントから「コンビニでプリペイドカードを買ってきて」というメッセージが届く詐欺でした。金銭をだまし取るのが目的で、犯人は知らない相手です。

いまご相談いただく乗っ取りは、これとは別の形が多くなっています。目的がお金ではなく、中を見ることだからです。相手も知らない誰かではありません。

いまのご相談で多い3つの形

1. 身近な人が入っている

いちばん多い形です。元交際相手、同居している家族、職場の人。目的は中を見ることなので、乗っ取ったあと何も起きません。だから気づくのが遅れます。「話していない予定を知っている」で気づくことが多いです。

2. 引き継ぎの仕組みを使われた

電話番号と認証コードがあれば、別の端末でログインできます。端末を一度でも触れる状況があった相手なら、通知を消してしまえば気づかれません。

3. パスワードがどこかから流出していた

別のサービスから漏れたものを使い回していた形です。この場合は相手が知らない人である可能性が高く、特定は難しくなります。

1と2は特定できる可能性があります。3は難しいです。最初のご相談で、どれに当てはまりそうかを一緒に見ます。

🔴 取り戻す前に、これを残してください

ここがこの記事でいちばんお伝えしたいところです。

アカウントを取り戻すと、相手は追い出されます。それ自体は必要なことですが、同時に「誰がいつ入っていたか」の表示が消える、または上書きされます。先に残しておけば、あとから使えます。

残しておくもの(スクリーンショットで構いません)

  • ログイン中の端末の一覧|機種名が出ます。見覚えのない端末があれば、それが相手の端末です
  • ログインの通知|届いた時刻がそのまま証拠になります。消さないでください
  • 送信されたメッセージ|自分が送っていないもの。相手(受け取った友人)側にも残っているので、聞いて控えてもらうと確実です
  • 変更された設定|パスワード変更、メールアドレス変更、連携アプリの追加の記録
  • 気づいた日時|正確でなくて構いません。「何日の夜」で足ります

この5つのうち、いちばん失われやすいのが「ログイン中の端末の一覧」です。取り戻すときに全端末からログアウトさせる操作をすると、一覧が空になります。ログアウトさせる前に、画面を撮ってください。

取り戻す手順そのものは、公式の窓口が先です

アカウントの復旧は、サービス運営元の手続きです。当社がやるものではありません。

  • サービス運営元|アカウントの復旧、不正ログインの停止。まずここです
  • 探偵|端末の解析、発信元の特定、人の絞り込み、報告書としての証拠化
  • 警察|刑事事件としての捜査。不正アクセス禁止法違反は犯罪です
  • 弁護士|発信者情報開示請求、損害賠償請求、交渉

順番は 記録を残す → 取り戻す → 何が起きたかを確定させる → そのうえで警察・弁護士へ です。1番目を飛ばすと、3番目でできることが減ります。

犯人は特定できるのか

身近な人が疑わしい場合

可能性があります。見るのは「いつ入られたか」です。

ログインの通知や記録に時刻が残っていれば、その時間に誰が端末に触れられたか、あるいは認証コードを見られる状況にあったかという話になります。そのうえで、疑っている相手がその時間にどこにいたかを行動調査で確かめると、絞り込める場合があります。

端末にも手がかりが残っていることがあります。お預かりして解析します。

知らない相手・詐欺グループの場合

難しくなります。正直に申し上げると、お勧めしないことが多い領域です。

発信元が海外のサーバーを経由している、使い捨ての回線を使っている、組織でやっている。こうした場合、発信元が出ても、そこから先に進めません。費用をかけても結果につながらない可能性が高いので、その見立てを先にお伝えします。

この場合に意味があるのは、被害の記録を整えて警察に出すことです。同じ手口の被害が複数あれば、捜査につながることがあります。

アカウントだけ分かっている相手の場合

「乗っ取った相手のアカウントは分かっている」というご相談もあります。アカウント名から人にたどり着けるかどうかは、そのアカウントに何が残っているかで変わります。

当社が確認できることと、お受けしないこと

確認できること

  • ご依頼者のスマートフォンの解析(監視アプリ・構成プロファイル・共有設定・ログイン履歴)
  • ご依頼者のパソコンの解析(遠隔操作ソフト・キーロガー・不審なアクセス履歴)
  • 不正アクセスの発信元の特定
  • 身近な人が関与しているかの絞り込み
  • 報告書としての証拠化

解析は当社の調査員が行います。外部に出しません。

お受けしないこと

  • 他人の端末を、本人の同意なく解析すること(ご依頼者本人、または管理権のある端末に限ります)
  • 相手のアカウントに入って中を見ること(不正アクセス禁止法に触れます)
  • 相手のパスワードを取得すること
  • 通信事業者・SNS運営元への開示請求そのもの(弁護士・裁判所の手続きです)
  • 刑事事件としての捜査(警察の仕事です)
  • アカウントの復旧そのもの(サービス運営元の手続きです)
  • 投稿の削除や、消えたデータの復旧の保証

同じことが起きないようにするために

調査のあとに、必ずお伝えしていることです。

  • パスワードを他のサービスと共有しない|使い回しが、3番の形の原因です
  • 2段階の認証を入れる|ただし、認証コードが届く端末を相手が見られる状況なら、これだけでは足りません
  • 端末のロックを、相手が知っている番号にしない|誕生日や記念日は避けてください
  • ログイン中の端末の一覧を、ときどき見る|見覚えのない端末が増えていないか
  • 別れたあとに、共有を外す|位置情報・ファミリー共有・写真の共有。残っていることが本当に多いです

費用

解析する端末の台数と、発信元の特定まで進めるかどうかで変わります。そのため定額では出していません。初回のご相談でお見積りをお出しします。

行動調査を併せる場合の料金は公表しています。

よくあるご質問

もう取り戻してしまいました。手遅れですか

手遅れとは限りません。通知が残っていたり、メッセージを受け取った友人側に記録が残っていたりします。何が残っているかを一緒に確認します。

相手のIPが分かれば名前も分かりますか

いいえ。発信元から契約者の名前にたどり着くには発信者情報開示請求が必要で、これは弁護士・裁判所の手続きです。ただし開示請求は、発信元が分かっていないと始まりません。当社が担当するのはその手前までです。

警察に行けば調べてもらえますか

刑事事件として捜査が始まれば動きます。ただ、被害の内容が説明できる状態になっていないと、相談で終わることが多いです。先に記録を整えておくと話が進みます。

身近な人だと分かったら、どうすればいいですか

そこから先は選択肢が分かれます。警察に出す、弁護士に相談する、関係を整理する。報告書はどの選択肢でも使える形でお渡しします。どうするかはご本人がお決めください。

何も出なかったら費用はかかりますか

解析そのものが作業なので、費用はかかります。ただ、解析が必要ない状況だと初回のご相談で判断できた場合は、その時点でそう申し上げます。そこまでは無料です。

ご相談から報告までの流れ

  1. 無料相談|いつから・どのアカウント・どの端末、の3点をお聞きします。匿名で構いません
  2. 切り分け|身近な人の可能性が高いか、知らない相手かを見ます。難しい場合はそう申し上げます
  3. お見積り|台数と範囲を決めてから金額をお出しします
  4. 端末のお預かり・解析|当社の調査員が行います
  5. 必要なら発信元の特定・行動調査
  6. 報告書のお渡し|警察や弁護士に出せる形に整えます

同じようなご相談

相談無料

取り戻す前に、画面を撮っておいてください

ログイン中の端末の一覧は、取り戻すと消えます。残っているうちにお話を聞かせてください。

知らない相手で特定が難しい場合は、そう申し上げます。新宿エリアに対応しています。

担当相談員

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