
「結婚を考えている相手だから信じたい」「投資で増やして返すと言われた」「困っているなら助けたい」——その気持ちを利用され、金銭トラブルに発展するケースがあります。
今回ご紹介するのは、SNSで知り合った女性と交際を続ける中で、結婚の話と投資勧誘が重なり、不安を感じた男性からのご相談です。
ファミリー調査事務所 新宿支店では、相手の身元や生活実態、話している内容に不自然な点がないかを確認し、弁護士相談へ進めるための資料整理までサポートしました。
このような状況ではありませんか?
- 結婚をほのめかされている相手からお金を求められている
- 投資話を持ちかけられ、振込を急かされている
- 相手の勤務先や住所、家族構成がはっきりしない
- 会う場所や連絡手段がいつも限定されている
- 相手を疑いたくないが、話に違和感がある
ご相談内容の概要
| 相談者 | 40代男性 |
|---|---|
| 相談地域 | 東京都新宿区 |
| 相談内容 | 結婚を前提に交際していた女性から投資話と金銭援助を求められた |
| 送金額 | 約180万円 |
| 調査対象 | 交際相手の女性 |
| 調査期間 | 7日間 |
| 対応内容 | 身元確認・生活実態確認・勤務先確認・投資話の裏付け確認・証拠整理 |
ご相談の背景
ご相談者様は、SNSを通じて知り合った女性と数か月にわたりやり取りを続けていました。最初は趣味の話や日常的な会話が中心で、女性も丁寧に返信してくれるため、ご相談者様は自然に好意を持つようになったそうです。
何度か新宿周辺で食事を重ねるうちに、女性から「将来は落ち着いた家庭を持ちたい」「真剣に付き合える人を探している」といった結婚を意識させる言葉が増えていきました。ご相談者様も年齢的に結婚を考えていたことから、相手の言葉を前向きに受け止めていました。
しかし、交際が深まるにつれて、女性から金銭に関する話が出るようになりました。最初は家族の病気や生活費の相談でしたが、その後「知人から紹介された投資案件がある」「今だけ入金すれば利益が出る」「二人の将来のためになる」といった投資勧誘に変わっていきました。
ご相談者様は相手を信じたい気持ちから数回に分けて送金しましたが、合計額が180万円ほどになった時点で、女性の話に矛盾を感じるようになりました。勤務先の話が毎回少し違う、家族の話を聞くとはぐらかす、住所を教えてくれない、投資の詳細資料を見せてもらえないなど、不安な点が重なったため、当事務所へご相談されました。

金銭が絡み始めた段階では、感情だけで判断しないことが大切です。
相手を疑いたくない気持ちは自然なものですが、振込履歴、メッセージ、通話記録、投資に関する説明内容などは削除せず保存してください。本人に直接問い詰めると、連絡を絶たれたり、証拠を消されたりする可能性もあります。
このような被害相談が増えています
実際に行った調査
今回の調査では、女性が話していた氏名、勤務先、生活実態、投資話の信ぴょう性を確認することを中心に進めました。目的は、相手を一方的に疑うことではなく、ご相談者様が今後どう対応すべきかを判断できる材料を整理することでした。
- SNSアカウントとメッセージ内容の確認
出会いから送金に至るまでの流れ、結婚をほのめかす発言、投資勧誘のタイミングを整理しました。 - 女性の身元確認
氏名、生活圏、住所に関する情報、交友関係などを可能な範囲で確認しました。 - 勤務先情報の確認
女性が話していた勤務先や職業が事実と一致しているかを確認しました。 - 生活実態の確認
実際の生活状況や行動範囲を確認し、話していた内容との矛盾がないかを調べました。 - 弁護士相談に向けた資料整理
送金記録、メッセージ、投資勧誘の説明内容を時系列で整理しました。

調査で判明したこと
調査の結果、女性がご相談者様に話していた勤務先情報には事実と異なる点がありました。また、住所についても明確な説明を避けていた理由があり、生活実態と本人の説明には複数の不一致が確認されました。
さらに、投資話についても、女性が説明していた内容を裏付ける資料はなく、実際に利益が出ていることを示す根拠も確認できませんでした。ご相談者様に対しては「二人の将来のため」と話していましたが、金銭を受け取る目的で交際関係を利用していた可能性が高いと判断されました。
当事務所では、調査結果を報告書としてまとめ、送金履歴やメッセージ内容とあわせて整理しました。その後、ご相談者様が弁護士へ相談できる状態を整え、返金請求や今後の接触対応について検討できるようサポートしました。
早い段階で相手の身元や生活実態を確認したことで、追加の送金を防ぎ、被害の拡大を止めることにつながりました。
結婚や投資を理由にお金を求められていませんか?
相手を信じたい気持ちがあるほど、金銭トラブルの判断は難しくなります。不安を感じた段階で、相手の身元や話の真偽を冷静に確認することが大切です。

調査料金の一例
調査料金は、相手に関する情報量、確認したい内容、調査期間によって変わります。今回のように、結婚詐欺や投資勧誘が疑われるケースでは、身元確認と生活実態確認、証拠整理を組み合わせて行うことがあります。
| 調査内容 | 料金例 |
|---|---|
| 事前確認・情報整理 | 33,000円 |
| 女性の身元確認 | 66,000円 |
| 勤務先・生活実態確認 | 88,000円 |
| 投資話に関する情報整理 | 44,000円 |
| 証拠整理・報告書作成 | 33,000円 |
上記は一例です。ご相談内容によっては、短期間で確認できる場合もあります。反対に、相手の情報が少ない場合や、複数の名義・SNSアカウントが関係している場合は、追加確認が必要になることもあります。
担当調査員からのコメント
この事例から言えること|お金の話が出る前に、すでに現れていたもの
この件でご相談をいただいたとき、ご依頼者様は「自分が疑い深いだけかもしれない」とおっしゃっていました。実際には、送金の話が出るより前の段階で、確かめようのない説明がいくつも積み重なっていました。あとから振り返れば分かることでも、渦中にいる間は気づきにくいものです。
結婚を前提とした交際で金銭が動く前に現れやすいものを、この事例と、同じ帯のご相談から整理します。これは「こういう人は詐欺だ」という決めつけではありません。確認できないまま進んでいる箇所がどこかを見つけるための目安です。
お金の話より前に現れていたもの
会う場所が、いつも相手の生活圏から離れている
「職場の近くは知り合いに会うから」「実家の方は落ち着かない」といった理由で、生活の実態が見える場所を避け続ける状態です。交際が半年、一年と続いても、相手の生活の場に一度も近づいていないことがあります。
人間関係が一人も出てこない
友人、同僚、家族――誰の名前も具体的に出てこない、あるいは名前は出るが会う機会が一度もない。予定が入っても直前で流れる。第三者の目が入らない関係が続きます。
仕事の説明が、確かめようのない形になっている
会社名を言わない、屋号だけを名乗る、「知人の会社を手伝っている」で止まる。名刺やサイトが出てきても、登記や所在が確かめられない形になっていることがあります。
結婚の話だけが、こちらの確認より先に進む
入籍の時期、同居の話、式の話は具体的に出るのに、住まいを見る・家族に会うといった確認の話になると先送りになる。順番が逆になっている状態です。
金額が段階的に上がっていく
最初は数万円の立て替えで、必ず返ってくる。次が十数万円。返済の実績があることで判断が緩み、そこから桁が変わります。この事例でも、最初の送金は「すぐ戻る」前提のものでした。
断りにくい理由が、そのつど用意されている
期限が近い、今日中でないと枠がなくなる、自分も同額を入れている、あなたのためでもある。考える時間を与えない話し方が繰り返されるとき、その提案の中身より先に、話し方のほうを見ていただきたいと思います。
ひとつ当てはまるだけでは、何も意味しません。転勤が多い方、家族と距離のある方、個人で仕事をされている方は、上のいくつかに自然と当てはまります。問題になるのは、これらが重なっていて、しかも確かめる手立てを相手が一つずつ塞いでいるときです。
ご自身の状況を確かめるとき、先に見ていただきたいところ
ご相談の前に、ご自身で整理できることがあります。ここが整理されているほど、そのあとの話は早く進みます。
手元で整理していただきたいこと
- 相手について、確認済みのことと未確認のことを分ける——氏名、勤務先、住まい、家族構成。このうち「本人がそう言った」だけのものと、こちらで確かめたものを、線を引いて分けてください。詐欺が問題になる場面では、ほぼ全部が前者に寄っています。
- お金が動いた記録を時系列にする——いつ、いくら、どの手段で、どういう名目で。銀行の振込明細、送金アプリの履歴、手渡しならその前後のやり取り。金額と日付が並ぶだけで、話の構造が見えてきます。
- やり取りを消さない——メッセージアプリ、メール、通話履歴。消えるタイプのメッセージは、画面を保存しておいてください。相手側からアカウントごと消えることがあります。
- 「返す」と言った場面を拾い出す——返済の約束がどういう言葉で交わされたか。貸したのか渡したのかで、後の扱いが変わります。
- 紹介された相手を書き出す——投資話の場合、相手の背後に別の人物が出てくることがあります。名前、肩書き、会った場所。
この段階で、追加の送金はいったん止めてください。「これを入れれば前のぶんが戻る」という説明が出てきているなら、なおさらです。この事例でも、調査の結果をお伝えした時点で次の送金の話が進んでいました。
警察・弁護士・探偵|どこに何を頼むことになるのか
「警察に行ったが取り合ってもらえなかった」というお話は、この帯のご相談で非常によく伺います。警察が動かないのではなく、持ち込まれた時点では、まだ事件として組み立てられる形になっていないことが多いのです。
三者の役割
- 警察——刑事事件として扱う機関です。詐欺罪は刑法第246条に定められています。相談の際には、相手が誰なのか、いつ何を言われていくら渡したのか、返す約束があったのかが揃っているほど話が進みます。相手の身元が本人の自称しかない状態では、そこから先に進みにくくなります。
- 弁護士——返還を求める、内容証明を出す、民事で訴える、刑事告訴の代理をするといった法律上の手続きを扱います。相手の氏名と住所が特定されていることが前提になる手続きが多くあります。
- 探偵——相手が名乗っているとおりの人物か、説明されている生活実態があるか、同種の動きが他にもあるかを、探偵業法の範囲で確認します。お金を取り返す交渉や回収は、探偵の業務ではありません。その先は弁護士の領域です。
この事例でご依頼いただいたのも、この三つのうち一つ目にあたる部分——相手が誰なのかを確定させるところでした。そこが決まって初めて、次に進めるかどうかの判断ができます。
なお、当事務所では出身地や本籍、家柄、国籍、親族の系譜を調査項目としてお受けしていません。探偵業法第9条第1項で、差別につながるおそれのある調査は禁じられています。「情報を渡すだけ」であっても同じ扱いです。確認するのは、本人が名乗っているとおりの人物か、説明された生活実態があるかです。
よくある質問
結婚詐欺そのものについて詳しく知りたい方へ
詐欺罪がどう定められているか、警察に相談したときに何を聞かれるのか、手口にどういう型があるのかを、事例から離れてまとめた記事があります。あわせてご覧ください。
一人で抱え込まず、まずはご相談ください
「結婚を考えている相手だから疑いたくない」「投資話が本当か分からない」「お金を渡した後に不安になった」そのような段階でもご相談いただけます。



新宿支店
結婚詐欺や投資勧誘のご相談では、「相手を疑う自分が悪いのではないか」と悩まれる方が少なくありません。
しかし、結婚の話と金銭の話が重なり始めた場合は、冷静に事実を確認する必要があります。特に、住所や勤務先を曖昧にする、家族や友人に会わせない、投資の詳細を説明しないといった点がある場合は注意が必要です。
大切なのは、感情だけで判断せず、記録を残しながら状況を整理することです。ファミリー調査事務所 新宿支店では、調査結果をもとに、弁護士相談や警察相談を見据えた対応までサポートしています。