ストーカー|調査事例
離婚した元配偶者が、取り決めのない日に子どもの生活圏へ現れるようになった件です。弁護士からは「取り決め違反を示せる事実が積み上がれば、手が打てる」。調査でその事実を揃え、面会交流の条件の見直しと接近の禁止の申し入れへ進みました。
東京都新宿区・市谷エリア/40代女性/マンション/小学生の子ども1人と2人暮らし
この事例の要点
- 相手は元配偶者(40代男性)。1年前に離婚、月1回の面会交流の取り決めあり
- 取り決めのない日に学校の校門前、子どもの習い事に現れた
- 宅配を装ってマンション内に入っていた(管理人が目撃)
- 弁護士 →「取り決め違反を示せる事実が積み上がれば、手が打てる」
- 調査は行動調査3日間。うち1日は子どもの習い事の曜日に合わせた
- 習い事の施設の向かいから約40分間、入口を見ている状態を記録
- 費用は約165,000円(日中中心のため公表料金表の中ほどより下)
- 報告書を弁護士へ → 面会交流の条件の見直しと接近の禁止の申し入れ
ご相談に至るまでの経緯
離婚は1年前。月1回の面会交流という取り決めがあります。
問題が起きはじめたのは、離婚から約半年後でした。
起きたことの時系列
- 4月|電話
- 面会日以外の連絡が増えた。子どもの話から、復縁の話になっていった
- 5月|学校
- 取り決めのない日に、校門前にいた
- 6月|マンション
- 宅配を装って建物内に入っていた(管理人が目撃)
- 7月|子どもの習い事
- 見学に来ていた。こちらには知らされていない
- 8月|自宅
- 郵便受けに手紙。「子どものため」という内容
ご相談のきっかけは、③でした。子どもの生活圏に入ってきていることが怖くなったからです。
「子どものため」という言い方が、この件をいちばん難しくしていました。電話も手紙も、言葉の上では子どもの話です。だから拒むと「親なのに会わせないのか」という形になる。ご本人が強く出られなかったのは、そこです。
取り決めがあるほうが、実は進めやすい
離婚時の弁護士に相談されています。返ってきたのは、「取り決め違反を示せる事実が積み上がれば、手が打てる」でした。
これは、ほかの件と違う点です。
取り決めがある場合の強み
- 基準が書面になっている「月1回の面会交流」という条件が、すでに文書で決まっています。それ以外の接触は、条件から外れているという形で示せます
- 「迷惑かどうか」を争わなくていい通常のストーカーの件では「それは迷惑なのか」から始まります。取り決めがあると、そこを飛ばせます
- 動かす先が決まっている弁護士です。警察より先に、まず取り決めの見直しという手があります
ご相談の時点で、離婚時の取り決め書、管理人の口頭の話、手紙1通、着信履歴をお持ちでした。足りなかったのは、「取り決めのない日に、子どもの生活圏にいた」という記録だけです。
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調査の内容
- 調査区分行動調査
- 日数3日間。うち1日は、子どもの習い事の曜日に合わせました
- 調査員2名
- 範囲ご自宅周辺、お子さんの通学路、習い事の施設周辺
- いちばん気を使ったことお子さんに気づかれないこと。お子さんの行動範囲での調査は、立ち位置も距離も変えます
お子さんが関わる調査は、やり方が変わります。通学路や習い事の施設では、大人が1人で立っているだけで目立ちます。学校や施設の側から不審に思われることもある。ご相談のときに、どう入るかを必ずご説明しています。
実際にかかった調査費用
約165,000円でした。
金額と、その理由
- 該当する区分行動調査(3日間)。公表料金表では約100,000円〜300,000円
- この件の金額約165,000円。範囲内で、中ほどより下です
- 下がった理由日中が中心だったからです。通学と習い事の時間帯なので、深夜帯に入りません
- 着手まで1週間習い事の曜日を待ったためです。その曜日でないと意味がありませんでした
同じ3日間・調査員2名でも、深夜帯に入る件は約210,000円、夜間中心の件は約180,000円でした。時間帯がいちばん効きます。
調査の結果
記録できたこと
- 習い事の日施設の向かいの店舗から、約40分間、入口を見ている状態を確認・記録しました
- 通学路確認されませんでした。出たところだけでなく、出なかったところも書きます
- マンション管理人の協力で、入館の記録を確認できました
- 意味習い事は面会交流の取り決めに含まれていません。そこに40分いたという事実が、取り決め違反を示す材料になりました
その後|取り決めの見直しへ
- 1.報告書を弁護士に提出
日時・場所・滞在時間を時系列にまとめました。取り決め書と並べて読める形です。 - 2.面会交流の条件の見直しと、接近の禁止についての申し入れ
弁護士を通じて行われました。ご本人が相手と直接話す場面はありません。 - 3.結果
申し入れの後、取り決め以外の接触はなくなりました。
ご相談から調査開始まで1週間(習い事の曜日待ち)、報告書まで4日です。
この件で警察に行っていません。取り決めがあり、弁護士もついていたので、そちらのほうが早いと判断しました。警察が先とは限りません。何を持っているかで、動かす先が変わります。
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離婚後の接触の件は、ほかのストーカーの件と違う点が3つあります。
3つの違い
- ① 相手には「親」という立場がある会うこと自体が禁じられているわけではありません。争点は「取り決めの範囲かどうか」です。ここを混ぜると話がこじれます
- ② お子さんを調査に巻き込まないお子さんに聞き取りはしません。「お父さんに会った?」と聞くこと自体が、お子さんの負担になります
- ③ 学校・施設への伝え方施設側に事情を伝えるかどうかは、ご本人の判断です。伝えると見守ってもらえる反面、話が広がります。この件では伝えていません
同じ状況の方が、今日からできること
- 1.取り決め書を手元に出しておく
何が決まっていて、何が決まっていないか。ここが基準になります。意外と、細かい条件を覚えていない方が多いです。 - 2.取り決め外の接触に日付をつける
「5月◯日、校門前」。これだけで、取り決め違反の積み上げになります。 - 3.管理人・学校に「見た」と言われたら、いつ誰からかをメモ
この件は管理人の目撃が材料になりました。口頭で聞いた日と、言った人の立場を書いてください。 - 4.着信と手紙を残す
「子どものため」という内容でも、取り決め日以外の連絡であれば、頻度そのものが材料です。 - 5.お子さんに確認させない
「お父さん来てた?」と聞きたくなりますが、お子さんを板挟みにします。大人の側で確かめる方法があります。
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何を積み上げればいいのかは、取り決めの中身で変わります。取り決め書の条件を伺えば、どの日・どの場所を押さえればいいかをお伝えします。
お子さんが関わる調査は、入り方からご説明します。

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よくあるご質問
A. 会うこと自体ではなく、取り決めの範囲かどうかが争点です。この件は「月1回」という条件があり、それ以外の日に子どもの生活圏に現れていました。だから材料になりました。
A. おすすめしません。お子さんが「言ったせいで父親が責められる」と感じると、その後が苦しくなります。この件でも、お子さんには一切確認していません。
A. 状況によります。この件は取り決めがあり、弁護士もついていたので、そちらが早いと判断しました。身の危険を感じる場合は、調査より先に110番と警察への相談を優先してください。
A. ご本人の判断です。伝えると見守ってもらえますが、話が広がります。この件では伝えていません。どちらにも利点があるので、ご相談のときに一緒に考えます。
A. できる場合もあります。ただ、この件は「その曜日でないと意味がない」調査でした。急いで別の日に入っても、空振りで費用だけがかかります。何を押さえたいかで、日程の組み方が変わります。
A. この件は約165,000円(行動調査3日間・日中中心・調査員2名)でした。公表料金表は3日間で約100,000円〜300,000円。日中が中心だったので、中ほどより下の金額です。
最後に
「子どものため」と言われると、強く出られなくなります。
この方もそうでした。相手には親という立場があるので、拒むこと自体に迷いが出ます。
ただ、この件で問題だったのは会うことではなく、取り決めの範囲を超えていたことでした。そこは感情の話ではありません。
取り決め書がある方は、まずその中身を見てください。何が決まっていて何が決まっていないかが、そのまま基準になります。
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相談員より
通学路では確認されませんでした。それも報告書に書いています。「全部に出た」と書くほうが依頼者には喜ばれるかもしれませんが、弁護士に渡す書面でそれをやると信用が落ちます。出たところと出なかったところを分けて書くから、出たところが効きます。