盗聴・盗撮発見|何も出なかった事例
家の中で話したことを、隣の人が知っている気がする。市販の発見器を買って自分で調べたけれど、反応はなかった。それでも不安は消えなかった。
新宿区の戸建てにお住まいの、60代の女性からのご相談でした。半年間、ひとりで抱えておられました。そして結論から書きます。機器は、ひとつも見つかりませんでした。
でも、この調査には意味がありました。「なぜ知られていたのか」の理由が、別のところで見つかったからです。
この事例のあらまし
- ご依頼者:東京都新宿区・60代女性/築40年の持ち家に一人暮らし
- 疑っていた相手:隣人(70代男性)。3年前に境界と植木のことで揉めて以降、口をきいていない
- 調査:盗聴・盗撮発見調査/1日・平日午後/調査員2名/室内5か所
- 結果:機器は発見されず。ただし会話が外へ漏れやすい構造だと分かった
- 費用:約89,000円(盗撮の確認も含めたため、公表料金表の上限を超えました。理由は後述します)
ご相談までの経緯
始まりは、3年前の揉めごとでした。境界線と植木のことで隣人と言い合いになり、それ以来口をきいていない。そういう状態が続いていました。
- 3月|自宅で
家の中で話したことを、隣人が知っている気がした。はっきりした根拠はなく、「気がした」という段階です。 - 5月|回覧板を渡すとき
家族の話題を、知っているような言い方をされた。ここで確信に近づいたそうです。 - 7月|庭で
留守中に誰かが敷地に入った形跡。植木鉢の位置が変わっていた。 - 8月|自宅で
「盗聴されているのでは」と思い、市販の発見器を購入して自分で調べた。反応はなかった。それでも不安が消えなかった。
ご相談のきっかけは、④でした。自分で調べて反応がなかったのに、「なかった」と言い切れない。その状態がいちばんつらいのです。見つかることを望んでいたのではなく、はっきりさせたかった、とおっしゃっていました。
ご相談のとき、伺ったこと
お持ちだった材料は、何もありませんでした。日付のメモもなし。記憶だけです。
すでに2か所に相談されていました。町会の役員と、警察に巡回の相談を1度。どちらも「様子を見ましょう」で終わっていたそうです。
こうお伝えしました
- 機器が出ない可能性がある市販の発見器で反応がなかったことは、手がかりの一つです。ただし、電波を出さない機器には反応しないので、それだけでは判断できません
- 出なかった場合も、見る場所がある部屋の構造、窓の位置、隣家との距離。機器がなくても会話が漏れる形はあります
- だから、両方を見ます機器の探索と、構造の確認。「何も出ませんでした」で終わらせないために、最初からそう決めて入りました
行った調査
調査の内容
- 調査区分盗聴・盗撮発見調査(盗撮器の確認も含む)
- 日程・時間平日の午後13時〜16時
- 調査員2名
- 対象1階の居間・台所・和室、2階の寝室2室の計5か所
戸建ては部屋数が多いぶん、時間がかかります。そして今回は、盗聴器だけでなく盗撮器も対象に入れました。庭に入られた形跡があったためです。
分かったこと
結果
- 機器は、ひとつも発見されませんでした盗聴器も、盗撮器も。5か所すべてで出ませんでした
- ただし、構造の問題が見つかりました隣家との壁の厚み、窓の位置、庭の構造を確認したところ、居間の会話が窓越しに外へ漏れやすい作りだと分かりました
- そして、位置関係隣家の勝手口が、ちょうどその窓の向かいにありました。距離は数メートル。会話の内容が聞き取れる位置です
- つまり機器を仕掛けられていたのではなく、窓越しに聞こえていた可能性が高いということになります
築40年の木造で、居間の窓はアルミサッシの単板ガラスでした。最近の住宅と比べると、音が通ります。そして会話は、ご本人が一人のときより、来客があるときに大きくなります。「家族の話題を知っていた」のは、そういう日の会話だった可能性があります。
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対策は、簡単なものでした。
- 1.居間の窓に、厚手のカーテンを追加
遮音のためのものです。完全には防げませんが、通る量が変わります。 - 2.会話の場所を、奥の和室に変更
隣家から離れた部屋です。来客があるときは和室で、と決められました。 - 3.玄関側にセンサーライトを設置
敷地への出入りが分かるようにするためです。③の植木鉢の件に対する備えです。
その後、「知られている」と感じる出来事は起きていません。ご相談から3日で調査に入り、結果はその日に口頭でお伝えしました。
かかった費用
実額と、その理由
- 盗聴・盗撮発見調査約89,000円
- 公表料金表の上限を超えています当社の公表料金表は約20,000円〜80,000円です。今回は戸建て5か所に加えて、盗撮器の確認も行ったため、上限を超えるお見積りとなりました
- こういう場合は、必ず着手前に説明します範囲を超える見積りになるときは、理由とあわせて事前にご説明します。黙って超えることはありません
なぜ、わざわざこれを書くか。料金表に収まらない案件は、実際にあります。それを隠して「約20,000円〜80,000円です」とだけ書くほうが、お客様には不親切だと考えています。部屋数が多い、盗撮も含む、特殊な機材が必要。そういう場合は上がります。どういう条件で上がるのかを先にお伝えするのが、公表する意味だと思っています。
金額の決まり方は「嫌がらせ調査の費用はいくらか」に書きました。
「何も出なかった」ことの意味
この事例をあえて公開しているのは、発見できなかった調査にも結果があると知っていただきたいからです。
出なかったときに分かること
- 疑っていた相手が、違ったかもしれない機器がないなら、その人が中に入ったわけではないということになります。これが分かるだけで、関係の持ち方が変わります
- 探す場所が変わる部屋ではないなら、どこか。構造、スマホ、人から伝わっている経路。切り分けられます
- 見張らなくてよくなるいちばん大きいのはこれです。自分で部屋を疑い続ける時間が終わります
- 対策が具体的になる今回は、カーテンと会話の場所と照明。機器を探し続けるより、はるかに現実的な手でした
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機器を探す前に、これを見てください
- 会話をしている部屋の窓隣家のどこに面していますか。勝手口、通路、駐車場。人が立てる場所が向かいにないか
- 窓の種類単板ガラスか、複層か。古い住宅のアルミサッシは、思っているより音が通ります
- 換気口と配管台所や浴室の換気口が、隣家の方を向いていないか。ここも音の通り道です
- 来客があったときの声の大きさ一人のときより大きくなります。「知られていた話題」が、来客のあった日のものでないか思い返してください
そして、市販の発見器で反応がなかったことを「安心の根拠」にはしないでください。電波を出さない機器には反応しません。機器の種類については「新宿区の盗聴器・盗撮器発見調査」に書いています。
「気のせいかもしれない」のまま、半年経っていませんか
機器があるかないか、はっきりさせるための調査です。何もなければ、何もないとお伝えします。
ご自身で確認したほうが早いと判断した場合も、そうお伝えします。

匿名でのご相談も可能です/新宿エリア対応
この事例に関するご質問
A. かかります。調査は、稼働に対して費用が発生する仕組みです。ただし当社では、そもそも成果が出にくいと見込まれる場合は、着手前にそうお伝えします。今回は「出ない可能性がある」ことを先にお伝えしたうえで、構造の確認も含める形でお受けしました。
A. 戸建て5か所という部屋数と、盗撮器の確認も含めたためです。公表料金表は約20,000円〜80,000円で、ワンルームなら下の方、戸建てで部屋数が多ければ上の方になります。今回はそれを超えたので、着手前に理由とあわせてご説明しました。黙って超えることはありません。
A. そうは言えません。反応するのは、電波を出し続けるタイプの機器です。録音をためる機器、Wi-Fi経由の機器には反応しません。今回の方も発見器では反応がなく、実際に機器もありませんでしたが、それは結果が一致しただけです。
A. 断定はできません。分かったのは「会話が外に漏れやすい構造で、隣家の勝手口がその窓の向かいにある」という事実までです。誰が聞いたかは、確認していません。そこを曖昧にしたまま「隣人がやっていました」とは申し上げません。
A. 部屋数で変わります。公表料金表は約20,000円〜80,000円で、戸建てなら上の方になります。今回のように盗撮の確認も含め、部屋数が多い場合は超えることがあります。間取りと部屋数を伺えば、その場でおおよその金額をお伝えできます。
A. よくあります。相手が誰か分からない、回数や日時が示せない。この2つが揃うと動きにくいのです。それでも相談記録は残ります。今回の方も、1度相談されていたことが後の相談のときに効きました。起きた日時を書き出しておいてください。
最後に
この事例でいちばんお伝えしたいのは、機器がなくても「漏れている」状態はあるということです。
そして、発見調査は、それを切り分けるための調査でもあります。見つけるためだけのものではありません。
半年間、ひとりで疑い続けていた方が、調査の日に「それが聞きたかった」と言われました。はっきりしないことがいちばんつらい。それなら、はっきりさせる方法があります。
新宿支店|ファミリー調査事務所
盗聴器・盗撮器の発見調査のご相談を承っています。まずは間取りと、気になっている出来事をお聞かせください。
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相談員より
「何も出ませんでした」と申し上げたとき、がっかりされるかと思いました。そうしたら「それが聞きたかった」と言われたんです。そして後日、半年ぶりによく眠れたとご連絡をいただきました。見つけることだけが仕事ではない、とあらためて思った件です。疑ったまま毎日を過ごすのが、いちばんこたえます。白黒がつくと、そこから先に進めます。