「うちと似たケースはありますか」──息子さんのことでご相談に来られた方から、必ずと言っていいほど聞かれます。

当然だと思います。調査というものは、やってみるまで何が起きるか分からない、と思われています。金額も日数も見当がつかない。だから、似た話を一つでも知りたくなる。

そこでこのページには、実際にお受けしたご依頼を、5つの項目だけに絞って並べていきます。読み物にはしません。ご自分の状況と照らし合わせるための表として使っていただくものです。

依頼事例に書く5つの項目と、書かない項目を並べた図。ご依頼者・探した相手・手元にあった情報・行った調査・結果とそのあとの5項目のみを記載する

この事例集の読み方|5つの項目だけで書きます

1件につき、書くのはこの5つだけです。

項目何が分かるか
①ご依頼者年代・性別・お住まいの地域と、探した相手との続柄
②探した相手年代と、連絡が途切れてからの年数
🔴 ③🔴 手元にあった情報🔴 ここがいちばん大事です。以前の住所・勤務先の社名・携帯番号・最後に会った時期
④実際に行った調査調査員の人数、日数、総額
⑤結果とそのあと所在が分かったか。分かったあと、ご家族がどうされたか

感想や、劇的な場面は書きません。「涙ながらに再会された」といった書き方をしないのは、そういう場面がないからではなく、それを書くとご本人が特定されるからです。

そして④の日数と金額を必ず入れます。ここを書かない事例集は、読んでも判断の材料になりません。

なぜ「手元にあった情報」から書くのか

🔴 人探しの費用と日数を決めるのは、相手が誰かではなく、ご依頼者の手元に何が残っているかです。

同じ「30代の息子を探す」というご依頼でも、以前の住所と勤務先の社名が分かっている場合と、名前と携帯番号(すでに不通)しかない場合とでは、作業がまったく別のものになります。前者は数日で見通しが立ちます。後者は、ご家族の記憶を時系列に並べ直すところから始めます。

手元にあるものどこから始まるか
以前の住所(2014年6月20日以降)+勤務先の社名当時の建物と法人の登記。数日から1週間で見通しが立つことが多いです
以前の住所のみ当時の建物、管理の方、近隣から
勤務先の社名のみ法人の登記と事業所の現況から
業種と、住んでいた街の記憶だけご家族・ご兄弟の記憶の整理から。日数がかかります
🔴 最後の住所が2014年6月19日より前🔴 公的な記録は残っていません。記録以外から当たります

この考え方そのものは人探しは「誰を探すか」ではなく「何が分かっているか」で決まります|手がかり別ガイドに、金額の決まり方は人探し調査の費用|何で金額が変わるのか、内訳と目安を新宿の探偵が解説にまとめています。

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書かないことを、先に書きます

事例を載せるにあたって、守っている線があります。

このページに書かないこと

  • お名前(ご依頼者・探した相手とも)
  • 電話番号、メールアドレス
  • 番地までの住所
  • 勤務先の社名、学校名、店名
  • 日付(年月まで書く場合も、特定につながるときは書きません)
  • 🔴 創作した事例。実際にお受けしていないものを、実績として載せることはしません

⚠️ 事例集を比べるときに、一つ見ていただきたい点があります。

「何件やりました」「成功率◯%」という数字だけで、1件ごとの中身(日数・人数・金額)が書かれていない事例集は、判断の材料になりません。当社が5項目にこだわるのは、そこを埋めないと読む意味がないと考えているからです。

そして探偵業法8条2項・9条1項により、調査の結果を違法な差別的取扱いに用いる依頼はお受けできません。出身地・本籍・家柄・国籍・親族の系譜を判断材料として調べるご依頼は、理由を問わずお断りしています。

依頼事例

依頼事例1|置手紙に「探さないで」と書いてあった

ご依頼者60代・お母さま
探した相手30代後半の息子さん。ご実家で一緒に暮らしておられました
いなくなってから1週間
手元にあったもの置手紙(「探さないでほしい」という内容と、謝罪の言葉)
知り合いの会社で、パートで働いておられたこと
もう一度、大学を受けようとしておられたこと。試験が近かったこと
🔴 警察が確認してくださった位置情報。「札幌」という結果
調査調査員3名・5日間
費用60万円+交通費
結果札幌のホテルに宿泊された形跡を確認。🔴 携帯電話は電源が入らない状態のままでした

🔴 いちばん効いたのは、先に警察へ届け出ておられたことです

この件でいちばん大きかったのは、お母さまが探偵より先に警察へ行っておられたことです。

そのおかげで位置情報が確認され、「札幌」という結果が出ていました。お母さまは、それを持って相談に来られました。

🔑 これが無ければ、日本中が対象でした。範囲が決まった時点で、調査は半分終わっています。

探偵にできることと、警察にしかできないことは違います。位置の確認は警察の領分です。だから、順番を間違えないでください。

札幌から始めた理由

ご実家は札幌ではありません。にもかかわらず、こちらは最初から札幌に入りました。

理由は2つです。

  1. 位置情報という、動かない事実があったから
  2. 🔴 時間が無かったから

お母さまは、最悪の場合も考えておられました。そのうえで「それも含めて探してほしい」とおっしゃいました。

⚠️ この一言で、調査の組み方が決まります。「いつか見つかればいい」調査と、「今日のうちに一つでも先へ進める」調査は、まったく別のものです。

調査員が3名、5日間だった理由

人を減らして日数を伸ばす組み方は、しませんでした。

通常の人探し手がかりを一つずつ当たっていきます。2〜3ヶ月
🔴 この件範囲は決まっている。急ぐ理由がある。だから人を入れて、短く終わらせる

3名で、宿泊できる場所を分担して当たりました。1名では5日間で回りきれません。

⚠️ 費用が60万円+交通費になったのは、ここです。遠方であること、3名であること、そして日数を縮めたこと。「情報が多いから安い」とはならない例です。

ドローンを使った理由

この件では、ドローンによる捜索も行いました。

人の足で入れる場所には限りがあります。上から見なければ分からない範囲があります。

⚠️ ただし、万能ではありません。飛ばせる場所には決まりがあり、天候にも左右されます。「ドローンがあるから必ず見つかる」ということはありません。できることの一つとして使います。

🔴 分かったのは、ここまでです

分かったこと札幌のホテルに宿泊された形跡があったこと。その時点で、ご本人が生活しておられたということ
🔴 分からなかったこといまどこにおられるか。携帯電話は電源が入らないままで、連絡はつきませんでした

お会いできていません。そう書きます。

🔑 それでも、お母さまにとっては意味がありました。「その日まで、生きて動いておられた」ことが分かったからです。最悪の場合を考えておられた方にとって、これは何もないのとはまったく違います。

この事例で、お伝えしたいこと

「探さないで」と書いてあっても、探してよいのか。——よく伺うご質問です。

こちらの答えは、こうです。置手紙は、ご本人が最後に残された意思表示です。ですが「無事かどうかを確かめること」と「連れ戻すこと」は別です。

こちらがお受けするのは、前者までです。所在が確認できても、ご本人が会うことを望まれなければ、そこで止まります。お手紙をお預かりして届けるところまでが、できることです。

⚠️ 同じ状況でこのページをご覧になっている方へ

置手紙があって、連絡が取れない。その状態でしたら、探偵より先に警察です。

警察には「特異行方不明者」という扱いがあります。事件や事故、ご本人の安全に関わるおそれがあると判断された場合は、警察が本格的に動きます。位置情報の確認は、探偵にはできません。

急を要すると感じられたら110番、判断に迷われるときは警察相談専用電話「#9110」があります。先にそちらへ。こちらにご相談いただくのは、そのあとで結構です。この事例も、その順番でお受けしました。

このページの事例は、ご依頼者の了解をいただいたものから順に追加していきます。いま公開の準備を進めています。

🔴 掲載をお待ちいただいている間も、お話はうかがえます。「自分の場合はどのくらいかかるのか」というご質問には、手元にあるものをうかがえば、その場でおおよその見通しをお伝えできます。ご相談の費用はいただきません。

費用は、手元にある情報の量で決まります

事例をご覧いただく前に、金額の決まり方を先に書いておきます。そうでないと、事例の数字だけを見て「うちはいくらになるんだろう」と不安になるからです。

データ・資料から調べられる場合15万円〜
情報量が多い場合30万円〜
情報量が少ない場合50万円〜
現地での調査を含む場合+25万円
そのあとの調査(目的によります)+20万円〜

🔴 気づかれたと思います。情報が少ないほうが、高いのです。

多くの方が逆だと思っておられます。「何も分からないので、簡単な調査で安く済ませたい」——お電話でいちばん多く伺う言い方です。

ですが、調べる手がかりが少ないということは、当たる範囲が広いということです。範囲が広ければ、人数も日数も増えます。だから金額が上がります。

🔑 だから、ご依頼者にできることが1つだけあります

思い出せることを増やすことです。これだけで金額が変わります。

  • 最後に分かっていた住所——何年前のものでも結構です
  • 勤め先の社名——部署や支店まで分からなくても結構です
  • 携帯の番号——いまつながらなくても結構です
  • よく行っていた場所、よく会っていた人
  • 最後に連絡が取れたときの、やりとりの中身

⚠️ 「こんなことまで言う必要があるのか」と思われることほど、効きます。探偵が自分で集められる情報には限りがあります。ご家族しか知らないことが、いちばん値打ちがあります。

金額は、着手の前に書面でお出しします

探偵業法8条は、契約の前に、商号・名称・住所と対価の概算額などを書面で説明することを探偵業者に義務づけています。当社も必ずお出しします。金額を見てから「やめます」とおっしゃっていただいて結構です。

⚠️ この帯の検索結果を実際に見てきましたが、金額を数字で書いている社はほとんどありません。「お見積り」「個別対応」とだけ書かれています。金額を見てから相談したい方が、そこで全員こぼれます。だから、こちらは先に出しています。

期間は、通常2〜3ヶ月です

ここも、先に正直に書いておきます。

人を探す調査は、通常2〜3ヶ月かかります。もっとかかることもあります。

⚠️ 「最短即日」と書いている社があります。これは嘘ではありませんが、「手がかりが揃っていて、最初の確認が取れるまで」の話です。その日のうちに会える、という意味ではありません。

数日〜2週間手元に住所や勤め先があり、そこにいらっしゃる場合。確認だけで終わります
1〜2ヶ月手がかりが古い場合。一つずつ当たっていきます
🔴 2〜3ヶ月いちばん多い形です。手がかりが少なく、範囲を広げながら進めます
それ以上ご本人が意図して連絡を絶っておられる場合。途中でご相談のうえ、続けるかどうかを決めていただきます

🔴 待たせたまま、何も出さないことはしません

この帯で検索すると、「探偵社に人探しを依頼したが、10ヶ月経っても何も音沙汰がない」という相談が上位に出てきます。実際にそういうことが起きています。

当社がしていることは2つです。

  1. 途中経過をお出しします。「まだ見つかっていません」も経過です。何を当たって、何が空振りだったかをお伝えします
  2. 続けるかどうかを、途中で決めていただきます。こちらから「もう少し」と言い続けることはしません

🔑 探偵に頼んだあとのいちばんの苦しさは、見つからないことではなく、何も分からないまま時間が過ぎることです。ここは、こちらが変えられる部分です。

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⚠️ 見つからずに終わることがあります

この節を書いている探偵サイトを、ほとんど見たことがありません。それでも書きます。

所在が確認できないまま終わることがあります。主に、こういう場合です。

  • ご本人が、意図して痕跡を残さないようにしておられる——これがいちばん多い理由です
  • 手がかりが古すぎて、たどる線がすべて切れている
  • 国外に出ておられる

そのとき、どうなるか

費用調査にかかった分は戻りません。人が動いた時間に対していただくものだからです。これは契約の前に申し上げます
🔴 報告書何をどこまで調べて、どこで切れたかを書いた報告書をお出しします。「見つかりませんでした」の一行では終わりません
そのあと次に何ができるかをお話しします。別の手がかりが出たときに再開できる形で、調べた範囲を残しておきます

🔑 「調べ尽くした範囲が分かっている」ことには、意味があります。ご家族が何年も同じところを探し続けなくて済むからです。

⚠️ そして、こちらから先に申し上げることがあります。伺った内容から「見つかる見込みが薄い」と判断した場合は、着手の前にそう申し上げます。お引き受けしないこともあります。

🔴 所在が確認できても、会えるとは限りません

もうひとつ、先に申し上げておきます。

所在が確認できたあと、ご本人が会うことを望まれない場合があります。成人のお子さんの場合は、特にそうです。

こちらは、連れ戻すことはしません。ご本人の意思に反して居場所を知らせることも、慎重に扱います。できるのは、お手紙をお預かりして届けるところまでです。

🔑 「生きている」「元気でいる」が分かっただけで十分です、とおっしゃるご依頼者は、実際に少なくありません。何を目的にするかは、着手の前に決めていただきます。

ご自分の状況に近いものを見つけるには

事例を読む前に、ご自分の状況を次の3つに分けてみてください。それだけで、読む場所が決まります。

どんな状態か見るところ
【1】成人した息子さん。自分の意思で家を出た可能性がある③の「勤務先の社名」が分かっているかどうか
【2】未成年の息子さん。学校や家庭のことがきっかけ④の日数。警察と並行して動く形になります
【3】音信不通のまま年数が経っている②の「連絡が途切れてからの年数」と、2014年6月19日の線

3つの違いと、それぞれ最初に何をするかはいなくなった息子を探す|成人・未成年・音信不通の3つに分けて、何から始めるかにまとめました。先にそちらをお読みいただくと、この事例集の読み方が変わります。

よくあるご質問

自分の依頼も、あとでここに載りますか。

ご了解をいただいた場合だけです。ご依頼の時点でうかがうことはしません。調査が終わったあとに、改めてお尋ねします。お断りいただいて構いません。掲載の可否で、調査の内容や費用が変わることはありません。

金額の幅が広いのはなぜですか。

手元に残っているもので、作業の中身がまったく変わるからです。以前の住所と勤務先の社名が揃っていれば、確認する場所が最初から絞れます。どちらも無い場合は、ご家族の記憶を整理するところから始めるので、日数が延びます。当社が一律の料金表を出していないのは、そのためです。

見つからなかった事例も載せますか。

載せます。所在が確認できないまま終わったご依頼もあります。そこを伏せた事例集は、読む意味がありません。どういう条件のときに難しくなるのかが、いちばん知りたいところだと思っています。

事例と同じことをすれば、同じ結果になりますか。

なりません。同じ条件に見えても、以前の住まいがいまも残っているか、勤めていた会社が存続しているか、といった点で変わります。事例は「何が手元にあると、どのくらいで見通しが立つか」を測るための目安としてお使いください。

相談だけでも大丈夫ですか。

できます。ご相談の費用はいただきません。お名前も、契約の段階まで必要ありません。「この内容では調査になりません」と申し上げることもあります。依頼を前提にしていただく必要はありません。進め方は人探しを探偵に依頼するとき|お断りする場合を先に書きますをご覧ください。

最後に

事例を探しておられる方の多くは、「自分の家だけが特別に困っているのではないか」と思っておられます。

そうではありません。令和7年の行方不明者届は8万486人。そのうち成人が6万4,468人で、全体の約8割です。20歳代の届出は1万3,661人で、人口10万人当たりで見ると80歳以上とほぼ同じ水準です。めずらしいことではないのです。

そして原因・動機のうち、犯罪関係は0.8%でした。連絡が取れないことと、何かあったことは、同じではありません。多くの場合、息子さんはどこかで生活しています。

事例が揃うのを待つ必要はありません。手元にあるものをうかがえば、その場でおおよその見通しをお伝えできます。何年前のご相談でも構いません。

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