夕暮れのケソンの住宅街
ケソンの住宅街。ご主人が実際に暮らしておられたのは、伺っていた場所ではありませんでした(画像はイメージです)

千葉県にお住まいの50代の女性からのご相談です。ゴールデンウィークのころにお見えになりました。

ご主人が、フィリピンに長く滞在しておられました。奥さまが聞いておられたのは、「仕事が忙しくて帰れない」「一人で暮らしている」という話です。

その話が本当なのかどうか。それを確かめたい、というご相談でした。

ケソンで2週間、確かめました。結果として、伺っていた2つの話は、どちらも実際とは違っていました。そして、確かめられなかったこともあります。

この事例は、ご依頼者の同意をいただいて掲載しています。お名前・時期・場所など、ご本人が特定されうる部分は変えてあります。

このような状況ではありませんか?

  • 海外で働いている配偶者と、連絡の様子が変わってきた
  • 「忙しくて帰れない」という説明が、何度も続いている
  • 一人で暮らしていると聞いているが、確かめるすべがない
  • 話の細かいところが、前に聞いた内容と食い違う
  • 問い詰める気はないが、本当のところは知っておきたい
  • このまま結婚生活を続けるかどうか、自分で決めたい

ご相談の内容

ご主人がフィリピンで働いておられること自体は、以前から分かっていたことでした。変わってきたのは、連絡の様子です。

帰国の予定が、何度も先に延びました。理由はいつも同じで、「仕事が忙しくて帰れない」。そして、向こうでの暮らしについては「一人で暮らしている」と聞いておられました。

奥さまは、はっきりした証拠を見つけたわけではありません。ただ、話の細かいところが噛み合わないことが増えていった——そうおっしゃいました。

ご相談の場で、いちばん気にしておられたことです。

「どうして連絡の様子がこんなに変わったのか。不審に思えることが多くて、心配なんです」

浮気かどうかを問い詰めたい、という話ではありませんでした。何が起きているのか分からないまま、毎日を過ごすことのほうがこたえておられたように見えました。

夜のリビングのテーブルに置かれたスマートフォン
日本から見えるのは、短いやり取りだけでした(画像はイメージです)

「確かめたあと、どうされたいですか」

ご相談では、必ずこれをお伺いします。その答えによって、調べる中身が変わるからです。

この方のお答えは、短いものでした。

「続けるかどうかを、自分で決めたい」

この一言が、この件の設計を決めました。

「離婚したいので、そのための材料がほしい」でもなく、「やめさせたいので、相手を突き止めてほしい」でもありませんでした。今どうなっているのかを知ったうえで、自分がどうするかを決めたい。そういうご依頼です。

ですので、確かめる範囲はご主人の生活の実態に置きました。お相手がどなたであるかを突き止めることや、相手方に何かを働きかけることは、この件には含めていません。この線引きは、着手の前にお伝えしています。

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ご相談の時点で、お手元にあったもの

ご夫婦ですので、手がかりはある程度そろっているほうでした。

お手元にあった材料

  • ご主人のお名前と連絡先——照合の出発点になりました
  • 住んでいるとおおよそ聞いていた地域——範囲を絞る材料になりました
  • 勤務先として聞いていた会社——「仕事が忙しい」という話を確かめる足がかりです
  • 現地での出来事として、折々に聞いていた話——何と何を突き合わせるかの一覧になりました
  • 向こうで付き合いがあると聞いていた方々のこと——生活の形を見る材料になりました

なかったもの

  • 正確な住所——地域は聞いておられましたが、そこが今も本当の住まいなのかは、確かめようがありませんでした
  • 日々の生活がどうなっているかを示すもの——電話と短いやり取りだけが、向こうの様子を知る手段でした

結果から言うと、この「なかったもの」のほうが効いてきました。詳しくは後で書きます。

ご提案した進め方

実際の体制

  • 当初のご契約——7日間・調査員5名
  • 最終——2週間(延長分は調査員2名)
  • 場所——ケソン(伺っていた地域と、その周辺)
  • 時間帯——朝、日中、夕方から夜。時間帯を限定しませんでした
  • 体制——日本人の調査責任者が現地に入り、こちらの指揮で動いています
  • 日本側——先に、奥さまが聞いておられた話を項目ごとに整理しました。何と何を突き合わせるのかを、着手前に決めています

時間帯を絞らなかったのには理由があります。この件は「その場面を押さえる」ご依頼ではなく、生活そのものがどうなっているかを確かめるご依頼でした。「仕事が忙しい」「一人で暮らしている」という話を確かめるには、一日のどの時間も見る必要があります。

日数は、途中で追加しています。

当初の7日間で、伺っていた話とのずれがいくつか出ました。ただ、それが一時的なものなのか、日常なのかが判断できませんでした。そこをご報告したうえで、ご依頼者のご判断で期間を足しています。

当初は見る範囲が決まっていなかったぶん、人数をかけています。延長分は、見るところが定まったので2名に絞りました。日数を足すことが、そのまま同じ金額を二倍にすることではありません。

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確かめられたこと

ご報告した内容です。断定できることだけを並べます。

確認できたこと

  • 伺っていた場所に、ご本人は住んでおられませんでした。実際に生活しておられたのは、別の場所でした
  • 一人では暮らしておられませんでした。その住まいで、日常的に一緒に過ごしておられる方がありました
  • 日々の行動——朝から夜まで、一日をどう過ごしておられるか
  • 勤務先の実際——聞いていた会社と、実際の通い方
  • 周りとの付き合い——どなたと、どのくらいの頻度で過ごしておられるか

奥さまが確かめたかったのは、「仕事が忙しくて帰れない」と「一人で暮らしている」——この2つの話でした。

2週間で分かったのは、そのどちらも、実際とは違っていたということです。

ご報告では、この事実をそのままお出ししました。相手の方がどなたであるかは、調べていません。それはこのご依頼に含めていない部分だからです。

確かめられなかったこと

この欄を書いている探偵のページは、ほとんどありません。ですが、ここを書かないと、読んでくださる方がご自分の場合を判断できないと思っています。

この件で、分からなかったこと

  • ご主人が、何を考えておられたのか
  • いつからこの状況だったのか。2週間で見た範囲のことしか申し上げられません
  • これから、このご夫婦がどうされるか

理由は、それぞれ違います。

なぜ分からなかったのか

  • 気持ち——これは調査では分かりません。何が起きていたかは確かめられますが、なぜそうしたのかは別の話です
  • いつからか——日数の問題です。実際、途中で期間を足して、見える範囲を広げています。ただ、過去にさかのぼって確かめることはできません
  • これからのこと——これは調査の外にあります。ご相談には最後までお付き合いしますが、決めるのはご本人です

1つ目について、少し書かせてください。

ご報告のときに、奥さまから「本当は何だったんでしょうか」と聞かれました。それに答えるのは、私どもの仕事ではありません。お伝えできるのは、確かめられた事実だけです。

ただ、「この事実を前に、これからどうされますか」という話し合いには、お付き合いしました。それが、最初にいただいた「続けるかどうかを自分で決めたい」というご依頼の中身だったからです。

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かかった日数と、実際の金額

この件でかかった金額

  • 調査——2週間(当初のご契約7日間・調査員5名に、延長分が加わっています) 2,200,000円
  • 渡航費・現地での滞在費・諸経費——実費 700,000円
  • 通訳——なし(この件では不要でした)
  • 報告書——料金に含みます
  • 合計——2,900,000円

金額を動かしたのは、日数と人数です。

海外の調査は、国内のように「一日いくら」をそのまま足せば済むものではありません。調査員の渡航と滞在が、そのまま実費として乗ります。この件で実費が700,000円になったのは、当初に人数をかけたからです。

逆に言えば、人数と日数の決め方で、金額は大きく変わります。この件も、延長のときは2名に絞ったので、後半は当初ほどかかっていません。

ですので、見積もりの前に必ずお伺いするのが、「何を確かめたいのか」です。確かめたいことが決まると、見る範囲が決まり、人数と日数が決まります。フィリピンでの費用の考え方はフィリピンでの浮気調査にまとめています。

テーブルの上に置かれた調査報告書と眼鏡、コーヒー
ご報告では、確かめられたことと、確かめられなかったことを分けてお出ししました(画像はイメージです)

ご報告のあと

ご報告では、確かめられたことと、確かめられなかったことを分けてお出ししました。

奥さまは、しばらく黙って読んでおられました。そのうえで、ご自分でこの先をどうするかを決められました。内容はご本人のことですので、ここには書きません。

ひとつだけ、書かせていただいてよいとおっしゃったことがあります。

「疑っていたことが、納得できました。真実を知って、気持ちが晴れました」

ご相談のときに「不審に思えることが多くて、心配です」とおっしゃっていた方の言葉です。

同じようなご相談をお考えの方へ

この件から、お伝えできることを書きます。

この件でお伝えできること

  • 「聞いている話が本当か」も、調査になります。はっきりした証拠を見つけていなくても構いません。この件も、奥さまがお持ちだったのは「話が噛み合わない」という感覚だけでした
  • 「確かめたあと、どうされたいか」を先に決めておいてください。この方は「続けるかどうかを自分で決めたい」とはっきりおっしゃいました。だから生活の実態を見る設計になりました。離婚のための材料を集めるご依頼なら、進め方はまったく別になります
  • 海外の調査は、人数と日数で金額が決まります。渡航と滞在が実費として乗るからです。逆に、確かめたいことが絞れていれば、人数を減らせます
  • 日数は、途中で判断が変わることがあります。この件も足しました。最初の見積もりで固定するのではなく、見えてきたものをご報告したうえで、ご依頼者に決めていただく形をとっています

お受けできないご依頼

  • 相手の方の出身地・本籍・家柄・国籍・ご親族の系譜を、判断の材料にするための調査(探偵業法第9条第1項。情報だけをお渡しする形も同じ扱いです)
  • 相手の方に危害を加える目的、待ち伏せや接触を目的としたご依頼
  • 確かめた事実を、相手の方の立場を不利にする材料として使う目的のご依頼
  • 相手方との交渉や、話し合いの代行(これは探偵の業務ではありません)

ご相談は無料です

  • 手元にあるものが少なくても構いません。整理はこちらでします
  • 「気のせいかもしれない」という段階でも、まずお話を聞かせてください
  • 必要のない調査は、おすすめしません

ご主人がフィリピンにおられる場合の進め方はフィリピンにいるご主人の浮気調査に、ケソンを含むマニラ首都圏についてはマニラでの浮気調査にまとめています。

ほかの事例と、事例の読み方についてはフィリピンの浮気のご相談と事例をご覧ください。フィリピン全体での進め方はフィリピン人の調査にございます。

オアフ島でのご相談については、オアフ島での浮気調査でまとめています。

西武新宿線の下落合は、高田馬場から1駅で乗降人員が約23分の1になります。くわしくは下落合での浮気調査のページにございます。

サービスの内容は浮気調査のページにございます。

この件では、お相手がどなたであるかは調べていません。「相手が何者なのかを知りたい」というご依頼をお受けしたときに、どこまでお確かめしてどこからはお受けしないのかは、夫から離婚を言い渡された事例に書いています。

国ごとのまとめもあります。アジアは韓国/中国/台湾/タイ/フィリピン/シンガポール/ミャンマー。北米・中東・ハワイはアメリカ/ニューヨーク/ハワイ/ドバイ。全体の見取り図は海外での調査は何ができるのか|7つの型と、国別にできることをご覧ください。

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