ストーカー対策
別れたあとも連絡が止まらない。家の前に立っている。職場に現れた。どこまでが「しつこい」で、どこからが「危険」なのか。その線が分からないまま、毎日を過ごしている方からのご相談が届きます。
このページは、その線をどう見るかから書きます。調査の話はそのあとです。
理由があります。ストーカー被害は、危険度によってやるべきことが変わるからです。危険度が高い状態で「まず証拠を集めましょう」とやると、手遅れになります。先に見るべきは証拠ではなく、相手の状態です。
このページで分かること
- 危険度を見分ける7つの兆候
- 警告・禁止命令までの手続きと、かかる期間
- 警察が動く条件と、動かないときの進め方
- 探偵に頼めること・頼むべきタイミング
- 住まいと職場で、どう守るか
- 費用の目安
いま身の危険を感じているなら、このページを読む前に110番してください。相手が家の前にいる、押し入ろうとしている、凶器を持っている。この状態で記録や調査を考える必要はありません。通報が最優先です。
危険度を見分ける、7つの兆候
ご相談を受けるとき、最初に確認しているのがここです。当てはまる数が多いほど、調査より先に公的機関へ動く必要があります。
エスカレーションのサイン
- 第一|関係が切れた直後である別れ話、退職、絶縁。関係が切れた直後の数週間が、いちばん危ないとされています。「落ち着くまで待とう」が通用しない時期です
- 第二|行動の場所が広がっているSNSだけ → 自宅の前 → 職場。場所が増えているなら、エスカレートしています。回数より、場所の広がりを見てください
- 第三|時間帯が夜間に移った昼間に見かけていたのが、深夜になった。人目を避け始めたということです
- 第四|物に対する行為が始まった車に傷、郵便物に触る、玄関前に物を置く。「人」ではなく「物」でも、これは接触の一歩手前です
- 第五|「死ぬ」「終わりにする」といった言葉が出た自分に向けた言葉でも、です。これは危険度を大きく上げる要素として扱われています
- 第六|相手が失うものを失っている失業した、家族と切れた、住む場所を失った。抑止になるものがなくなっている状態です
- 第七|注意や警告のあとに止まらないこちらが拒否を伝えた、警察から警告が出た。それでも続くなら、通常の抑止が効いていません
当てはまった数で、やることが変わります
- 0〜1個記録を取りながら、様子を見る段階です。日時の一覧を今日から始めてください。それで十分なことがあります
- 2〜3個警察(生活安全課)への相談段階です。記録を持って行ってください。調査は、警察で足りない部分が出てからで構いません
- 4個以上、または第五・第六に当てはまる調査より先に、安全の確保です。警察へ行き、一時的に住む場所を変えることも検討してください。各自治体の相談窓口や、警察で案内される一時保護の仕組みがあります
当社にご相談いただいた場合も、4個以上に当てはまるときは「調査より先に警察へ行ってください」とお伝えします。それが正しい順番だからです。
警告から禁止命令まで|手続きの流れ
ストーカー規制法には、段階が用意されています。「相談しても何もしてくれない」と思われがちですが、制度としてはここまであります。
- 1.警察へ相談する
最寄りの警察署の生活安全課です。記録の一覧を持って行ってください。この時点で「相談した」という記録が残ります。これが後の段階で効きます。 - 2.警告
警察が相手に対して「やめるように」と警告します。多くのケースは、ここで止まります。警察から連絡が来たという事実が、抑止として働くためです。 - 3.禁止命令等
警告でも止まらない場合、公安委員会が禁止命令を出します。これに違反すると、罰則があります。緊急の場合は警告を経ずに出されることもあります。 - 4.検挙
禁止命令に違反した場合、またはストーカー行為そのものが罪に当たる場合。ここまで来ると刑事事件です。
ストーカー規制法が使えるのは、恋愛感情やその裏返しの怨恨が背景にある場合です。職場の同僚や近隣住民からのつきまといで、恋愛感情が絡まない場合は、この手続きには乗りません。その場合は東京都の迷惑防止条例など、別の枠組みになります。どちらに当たるかで動き方が変わるので、相談のときに状況をそのまま伝えてください。
警察が動く条件と、動かないとき
正直に書きます。相談しても、思ったように動いてもらえないことがあります。理由はだいたい3つです。
動きにくい3つの状態
- 相手が誰か分からない警告を出す相手がいないので、手続きに乗りません。この場合は「パトロールを増やす」までになります
- 回数や日時が示せない「最近よく見かける」では判断材料になりません。何回、いつ、どこで。これが要ります
- 恋愛感情の背景が見えないストーカー規制法の枠に入らないと判断される。この場合は迷惑防止条例を検討してもらってください
この3つのうち、1つ目と2つ目は、こちらで埋められます。記録は自分で、相手の特定は調査で。そこが探偵の役割です。
そして、動いてもらえなかったとしても、相談に行った意味はあります。相談記録が残るからです。後で状況が悪化したとき、「以前から相談していた」という事実が効きます。1回で諦めずに、起きるたびに相談してください。
こちらもチェック
つきまとい調査の依頼事例|新宿区で実際にあったこと(費用の実額つき)
深夜の帰り道でつけられていた|相手が分からないまま止まったつきまとい調査の依頼事例(東京都新宿区・20代女性)
自転車の人物につきまとわれた|ナンバーが撮れて相手が判明したつきまとい調査の依頼事例(東京都新宿区・30代女性)探偵に頼めること・頼むタイミング
当社が行うこと
- 相手が誰かを確認するどこから来てどこへ帰るのか。警察が動けない最大の理由を埋める部分です
- 行為の事実を記録するいつ、どこに、何分いたか。写真と報告書の形にします
- 継続性を示す単発ではなく繰り返されていること。これが手続きを前に進めます
- 自宅の安全確認盗聴・盗撮機器の有無、侵入の形跡。心当たりがある場合です
- 渡せる形にまとめる警察、弁護士。どこに持って行くかで、まとめ方を変えます
当社が行わないこと
- 相手への警告・接触これは警察と弁護士の領域です。「話をつけます」と言う業者には、根拠を聞いてください
- 相手の車や持ち物へのGPS設置行いません。依頼を受けてもお断りします
- 身辺の警護警備業の領域です。当社の業務ではありません。必要な場合は、そうお伝えします
- 「必ず特定できます」という約束現れる頻度と時間帯によって、できる場合とできない場合があります
頼むタイミング
相手が誰か分かっていて、記録もある
まだ早い警察へ行ってください。材料は揃っています。調査にお金をかける必要はありません
相手は分かっているが、記録が薄い
自分でできる日時の一覧を2週間。それで足りることが多いです
相手が誰か分からない
ここが出番警察が動けない理由がこれです。特定できれば、手続きが動き出します
警察に相談したが「証拠が足りない」と言われた
ここも出番何が足りないかを一緒に整理して、その部分だけを埋めます
住まいで守る|部屋選び・引っ越し・住民票
「ストーカー 部屋」で探されている方へ。住まいでできる対策は、思っているより多いです。
部屋を選ぶとき・変えるとき
- 階数と間取り1階と最上階は、それぞれ別の弱点があります。ベランダから入れる構造かどうかを見てください。隣の部屋のベランダから移動できる物件は少なくありません
- オートロックを過信しない共連れで入られます。オートロックがあるから安心、とは考えないでください。玄関の補助錠のほうが実効性があります
- 洗濯物と表札外から生活が見えるかどうか。部屋番号と名字が結びつく状態を避けてください
- 帰宅ルートに死角があるか内見のときは、部屋だけでなく夜の帰り道を歩いてみてください。街灯、人通り、コンビニの位置
引っ越すなら、住民票の閲覧制限の手続きもあわせて検討してください。一定の要件を満たす場合、住民票や戸籍の附票を第三者が取得できないようにする仕組みがあります。市区町村の窓口で相談でき、警察の相談記録が必要になることがあります。だから警察への相談を先にしておく意味があります。
そして、引っ越しだけで安心しないでください。勤務先が変わらなければ、そこから辿られます。引っ越しは手の一つであって、解決ではありません。
こちらもチェック
つきまといではなかった|2日間の調査で分かったこと(東京都新宿区・20代女性・大学院生)
防犯対策サポート調査|自宅・SNS・ストーカー・嫌がらせの不安を証拠から確認する方法
配信者を狙うネットストーカー|視聴者からの執着と個人情報特定への対策職場で守る
「ストーカー 職場」も、よく検索されています。退勤時間を狙われるのが典型だからです。
会社に伝えると、できることが増えます
- 退勤時間をずらす・出入口を変える相手は「いつもの時間」に来ます。変えるだけで会えなくなることがあります
- 退勤時の同行一人で出ないようにする。相手が声をかけにくくなります
- 取次ぎの取り決め代表電話に本人を名乗らない相手から連絡が来たときの対応。先に決めておくと、現場が迷いません
- 受付・警備への共有来訪されたときに止められるようにする
会社には、従業員の安全に配慮する義務があります。言いにくいお気持ちは分かりますが、個人で抱え込むと使える手が減ります。接客業で勤務先と勤務時間が知られている場合は、とくに早く共有してください。
費用の目安
該当する調査区分(公表料金表より)
- ストーカー対策調査約50,000円〜200,000円。状況の確認と対策の設計を含みます
- 行動調査 3日間約100,000円〜300,000円。相手の所在や行動の確認
- 行動調査 7日間約200,000円〜700,000円。現れる日が読めない場合
- 個人信用調査約30,000円〜200,000円。相手の素性を確認する場合
- 盗聴・盗撮発見調査約20,000円〜80,000円。自宅に仕掛けられている心当たりがある場合
1日あたりに直すと、おおよそ30,000円〜100,000円です。現れる時間帯が絞れているほど、日数は短くなります。
正確な金額は、状況を伺ったうえで着手前にお見積りとしてお出しします。危険度が高い場合は、調査をお勧めせず、先に警察へご案内することもあります。
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歌舞伎町の飲食店を出た後から同じ人物がついてくる|客引きか偶然か、つきまといかを確認したい
ストーカー調査の事例|新宿区で実際にあったこと(費用の実額つき)
警察で「記録があれば」と言われた|元交際相手のストーカー調査事例(東京都新宿区・40代女性)まず、危険度を一緒に見ます
これまでの出来事を伺って、いまどの段階かをお伝えします。調査が先か、警察が先か。そこから決めましょう。
調査が必要ないと判断した場合も、そうお伝えします。

匿名でのご相談も可能です/新宿エリア対応
よくあるご質問
A. 迷っている時点で、行っていいです。「まだ大したことがないので」と待つ方が多いのですが、相談記録が残ること自体に価値があります。後で住民票の閲覧制限を申請するときにも、警察の相談記録が求められることがあります。早く行って損をすることはありません。
A. 多いのは3つの理由です。相手が誰か分からない/回数や日時が示せない/恋愛感情の背景が見えない。1つ目と2つ目は埋められます。3つ目の場合は、「迷惑防止条例ではどうですか」と聞いてみてください。ストーカー規制法に当たらなくても、別の枠組みで扱える場合があります。
A. 多くのケースは警告で止まります。警察から連絡が来たという事実が、抑止として働くためです。ただし止まらない場合があり、そのときは禁止命令という次の段階があります。警告後に止まらなかったという事実自体が、次の段階を進める材料になります。記録を続けてください。
A. 状況によります。現れる時間帯と場所がある程度絞れていれば、可能性があります。月に1回、時間もばらばらという場合は、日数がかかり費用も上がります。まず、これまでの出来事を一緒に並べさせてください。そこで絞れることがあります。
A. 勤務先や生活圏が変わらなければ、辿られることがあります。引っ越す場合は、住民票の閲覧制限もあわせて検討してください。市区町村の窓口で相談でき、警察の相談記録が必要になる場合があります。引っ越しだけで安心してしまうのが、いちばん危ない形です。
A. 警護は警備業の領域で、当社の業務ではありません。必要な状況だと判断した場合は、そうお伝えします。当社が行うのは、事実の確認と記録です。できないことを引き受けないのが、結果的にお客様のためになると考えています。
A. ストーカー対策調査で約50,000円〜200,000円、行動調査3日間で約100,000円〜300,000円が目安です。1日あたりに直すと約30,000円〜100,000円。着手前にお見積りをお出しします。危険度が高い場合は、調査よりも先に警察をご案内することがあります。
A. いいえ。「まず警察へ行ってください」「いまは調査の段階ではありません」とお伝えすることが実際にあります。その場での契約はお願いしていません。
最後に
ストーカー被害で難しいのは、自分の状況がどのくらい危ないのか、自分では判断できないことです。慣れてしまって、感覚が鈍ることもあります。
だから、このページの冒頭に7つの兆候を置きました。数えてみてください。0〜1個なら記録から。2〜3個なら警察へ。4個以上なら、調査よりも先に距離を取ることを考えてください。
そして、どの段階でも共通していることが一つあります。相手に直接、何も言わないでください。「もう来ないで」の一言が、相手にとっては反応が返ってきたという成果になります。伝えるなら、警察を通してください。
記録は今日から始められます。日付と時刻だけで構いません。それが、どの段階でも使える唯一の材料です。
新宿支店|ファミリー調査事務所
ストーカー被害に関するご相談を承っています。まずは状況をお聞かせください。
匿名でのご相談も可能です/新宿エリア対応


相談員より
ストーカーのご相談で、いちばん気をつけているのが「調査を急がせないこと」です。不安な状態で来られるので、何か手を打ちたくなる。その気持ちはよく分かります。ただ、危険度が高い状態でいちばん必要なのは、調査ではなく距離です。相手の素性を知ることより、今夜どこで眠るかのほうが先になる場合があります。そういうときは、はっきりそうお伝えします。お金をいただくことより、それが仕事だと思っています。