来週から海外出張だと言われた。旅行の日程だけ聞かされていて、誰と行くのか分からない。滞在中、連絡が急に減った——このご相談で、最初にお伝えしていることがあります。
「不安だからGPSを入れておこう」「紛失防止タグをスーツケースに忍ばせよう」——これは、いまはっきり法律の規制対象です。しかも2025年12月30日から、紛失防止タグも明文で加わりました。
このページでは、新宿の探偵が、先にやってはいけないことと、出発前・滞在中・帰国後のそれぞれで確認できることをご説明します。国が変われば、できることも変わります。ご相談は無料です。
この記事の内容
先に|GPSと紛失防止タグは、規制対象です
順番を逆にしません。ここが、いちばん多くの方が先に手を出してしまうところだからです。
ストーカー規制法 第2条第3項「位置情報無承諾取得等」
- 承諾を得ないで、その人が所持する位置情報記録・送信装置から、記録・送信される位置情報を取得すること
- 承諾を得ないで、その人が所持する物に、位置情報記録・送信装置を取り付けること
この「位置情報記録・送信装置」には、GPS機器だけでなく、紛失防止タグも含まれます。紛失防止タグについては令和7年(2025年)12月30日施行の改正で加わりました。まだ1年も経っていない、新しい規制です。
| 罰則 | 法定刑 |
|---|---|
| ストーカー行為罪(第18条) | 1年以下の拘禁刑、または100万円以下の罰金 |
| 禁止命令等に違反してストーカー行為をした場合(第19条) | 2年以下の拘禁刑、または200万円以下の罰金 |
| 禁止命令等に違反した場合(第20条) | 6か月以下の拘禁刑、または50万円以下の罰金 |
「配偶者だから大丈夫」ではありません。
よくいただくご質問です。夫婦だから、家族だから許される、という線は法律の側に引かれていません。実際に問題になりやすいのは、あとから相手にそれが知られたときです。離婚の話し合いや調停の場で、「勝手に居場所を追跡されていた」という事実が出てくると、こちらの立場が一気に悪くなります。
いちばん残念な形は、これです。相手の不貞を確かめたかっただけなのに、ご自身の行為のほうが問題として取り上げられてしまう。ご相談の中で、実際に起きています。
すでに入れてしまっている場合は、ご相談ください。責める話をするつもりはありません。これからどうするかを一緒に考えます。取り外すべきか、いつ、どう扱うか。状況によって答えが変わります。
録音も、国と州によって扱いが変わります
「会話を録音しておけばいい」——これも、海外では前提が変わります。
アメリカの場合|州によって、正反対になります
- 連邦法(18 U.S.C. §2511)は「一方当事者の同意」があれば足りるという立て付けです
- ところが州法で「全当事者の同意」を求める州が12州あります——カリフォルニア、コネチカット、デラウェア、フロリダ、イリノイ、メリーランド、マサチューセッツ、モンタナ、ニューハンプシャー、オレゴン、ペンシルベニア、ワシントン
- さらに細かく分かれる州もあります。コネチカットは通話が全員の同意・対面は一方の同意、オレゴンは対面が全員の同意・電子通信は一方の同意です
ニューヨークは、特に注意が必要です。
ニューヨーク州刑法第250.05条は、「その場にいない者が、少なくとも一方当事者の同意なく」会話を録音する行為を、class E felony(重罪)としています。軽い違反ではありません。詳しくはニューヨークでの浮気調査でご説明しています。
一方、ハワイは一方当事者の同意で足りる州です。同じアメリカでも、州が変わればまったく違います。
出発前に、ご自身でできること
費用をかけずにできることが、いくつもあります。先にこちらをやってください。
記録しておくこと(これだけで十分なことがあります)
- 渡航の日程——出発日、帰国日、行き先。聞かされた説明そのまま
- 説明の変遷——最初にどう聞いて、いつ、どう変わったか。ここがいちばん効きます
- 同行者について聞いた内容——誰と行くと言っていたか
- 航空券・ホテルの控え——共有のメールや家計簿アプリに残っていることがあります
- 費用の出どころ——カードの明細、引き落とし。金額と日付
- やりとり——日程を伝えてきたメッセージそのもの。スクリーンショットで
「いつ、どう説明が変わったか」が、いちばん強い記録です。
出張だと言っていたのに休暇だった。一人だと言っていたのに二人分の予約があった。変わったこと自体より、変わったタイミングと、そのときの説明のしかたが残っているかどうかが重要です。
そして、問い詰めないでください。問い詰めた瞬間に、やりとりが消され、行動が変わります。確保が先です。
滞在中|できること、できないこと
| できること | できないこと |
|---|---|
| 渡航先で、行動を確認する調査(国・地域による) | 位置情報の無断取得(前述のとおり規制対象です) |
| 滞在先の周辺での、記録に残る形での確認 | ホテルの宿泊者情報の照会 |
| 同行者がいるかどうかの確認 | 相手の通信内容の取得 |
| 日本側で並行して進められる確認 | 探偵の免許制度がない国での、現地業者への丸投げ |
滞在中の調査は、日程が分かっている場合にのみ成り立ちます。「いつ、どこに、何日いるか」が分からない状態で現地に人を出しても、費用だけがかかります。ここは正直にお伝えします。
そしてご相談のタイミングが早いほど、できることが増えます。出発の前日にご連絡いただいても、渡航と体制の手配が間に合わないことがあります。「まだ確証はないけれど、日程だけ分かった」という段階でご相談ください。その時点でできることをお伝えします。
国・地域が変われば、できることが変わります
ここが、海外の浮気調査でいちばん誤解されている点です。「海外でも同じようにやってもらえる」という前提が、そもそも成り立ちません。
| 国・地域 | 押さえておくべき前提 | 詳しくは |
|---|---|---|
| ハワイ | 探偵は免許制(ハワイ州法第463章)。録音は一方当事者の同意で足ります | ハワイでの浮気調査 |
| ニューヨーク | 探偵は免許制。違法な録音は重罪(州刑法250.05条) | ニューヨークでの浮気調査 |
| アメリカ全般 | 連邦の免許制度はありません。45州+D.C.が免許制。州ごとに中身が違います | アメリカでの探偵調査 |
| 韓国 | 所在や連絡先を探り出す行為そのものが法律で禁じられています(信用情報法40条)。探偵の国家資格もありません。2015年に姦通罪が廃止されています | 韓国での浮気調査 |
| フィリピン | 駐在・長期滞在がらみのご相談が多い地域です | フィリピンでの浮気調査 |
| ベトナム | 2026年1月1日施行の個人データ保護法で、位置情報が「機微な個人データ」に指定されました。個人データの売買も明文で禁止されています | (準備中) |
お気づきかと思いますが、国ごとに「何が問題になるか」がまったく違います。
アメリカでは免許と録音、韓国では所在を探すこと自体、ベトナムでは個人データと位置情報。「海外に強い」と書いてあるだけの説明では、この違いを扱えません。
当社は、日本人の調査責任者が現地に入り、こちらの指揮で組み立てます。現地に丸投げはしません。国ごとの前提は、海外での調査は何ができるのかにまとめています。
帰国後に確認できること
「もう帰ってきてしまったから手遅れ」ということはありません。
- 帰国後の行動の確認。海外で始まった関係は、帰国後も続いていることがあります。むしろ国内のほうが、確認しやすい面があります
- 渡航の事実と説明の突き合わせ。聞かされていた内容と、残っている記録の照合
- 費用の流れ。カードの明細、予約の履歴
- 記録の整理。断片的に残っているものを、時系列にまとめます
実は、これがいちばん現実的な進め方です。
海外での調査は、渡航費と滞在費がかかります。日程も限られています。それに対して、帰国後の国内での確認は、費用が抑えられて、時間もかけられます。
「海外でどうしても押さえる必要があるか」は、ご相談の段階で一緒に考えさせてください。国内で足りるなら、そうお伝えします。必要のない調査はおすすめしません。
証拠として意味を持つもの
日本の離婚や慰謝料の場面で問題になるのは、「不貞行為」があったかどうかです。民法第770条第1項第1号が離婚事由として挙げ、第709条が損害賠償の根拠になります。
意味を持ちやすいもの
- 継続的な関係がうかがえる、日時と場所が特定できる記録
- 同室での宿泊がうかがえる記録
- やりとりの内容そのもの
単独では弱いもの
- 二人で食事をしている、歩いている、という事実だけ
- 「怪しい」という印象や、状況の推測
- 違法な手段で得た記録。使えないだけでなく、こちらが不利になります
最後の点が、この記事でいちばんお伝えしたいことです。
位置情報を無断で取る、違法に録音する、他人のアカウントに入る。これらは証拠として使えないばかりか、ご自身の責任の問題に変わります。不貞の慰謝料を請求する側だったはずが、逆に責められる立場になってしまう。急いでいるときほど、ここを踏み外します。
費用の考え方
| 区分 | 金額 | 中身 |
|---|---|---|
| ご相談 | 無料 | まず、国内で足りるかどうかを一緒に確認します |
| 行動調査(基本) | 1時間 50,000円 | 調査員2名で動いたときのチーム単価です。1名あたりではありません |
| 実働4時間(下限) | 200,000円 | これより短い体制では確認しきれません |
| 実働5時間 | 250,000円 | もっとも多いご依頼の形です |
| 渡航費・現地滞在費 | 実費 | 海外での調査の場合。別途申し受けます |
| 通訳・翻訳 | 実費 | 別途申し受けます |
海外での調査は、国内より費用がかかります。渡航費と滞在費が乗るからです。だからこそ、本当に現地で押さえる必要があるかを先に見極めます。
国・地域ごとの費用の考え方は、韓国の調査費用のページで、構造をご説明しています。
お受けできないご依頼
- 位置情報を無断で取得する、または取得を手伝うご依頼。ストーカー規制法の規制対象です
- 相手のアカウントや端末に入るご依頼
- 違法な方法での録音・撮影
- 相手方や交際相手への接触・追及・警告。探偵の業務ではありません
- 慰謝料の請求や交渉。弁護士の領域です
- ストーカー行為・つきまといにつながるおそれのあるご依頼。お受けしません
- 出身地、本籍、家柄、国籍、親族の系譜を判断材料にするための調査。探偵業法第9条第1項によりお受けできません。「情報だけもらって判断はこちらでする」というご依頼も同じ扱いです
——ただし、対象の方ご本人についての評判・風評の聞き取りは行います
お受けできないご依頼でも、ご相談自体はお受けします。「それはお受けできませんが、代わりにこの道があります」とお伝えするためです。断って終わりにはしません。
よくある質問
スーツケースに紛失防止タグを入れておくのは違法ですか?
承諾を得ずに、相手が所持する物に取り付ける行為は、ストーカー規制法の規制対象です。紛失防止タグについては令和7年(2025年)12月30日施行の改正で明文化されました。「配偶者だから」という例外は、法律の側に書かれていません。それ以上に、あとから知られたときにご自身の立場が大きく悪くなります。
すでにGPSを入れてしまいました。どうすればいいですか?
ご相談ください。責める話をするつもりはありません。取り外すべきか、いつ、どう扱うか、そこから得た情報をどうするか。状況によって答えが変わりますので、一つずつ整理します。
出発が明後日です。今からでも間に合いますか?
渡航先と日程によります。現地に体制を組むには手配の時間が必要です。間に合わない場合は、そう正直にお伝えしたうえで、「いま、ご自身で記録しておくべきこと」と「帰国後にできること」をお伝えします。間に合わないからといって、できることがゼロになるわけではありません。
海外での調査は、どこの国でもできますか?
いいえ。国によって、できることが大きく変わります。探偵が免許制の国、免許制度そのものがない国、所在を探す行為自体が禁じられている国があります。ご相談の段階で、渡航先ごとに「何ができて、何ができないか」をお伝えします。お受けできないと申し上げることもあります。
現地の調査会社に直接頼んだほうが安いのでは?
安く見えることはあります。ただ、その会社が現地で適法に営業しているか、得た情報がどこから来たものかを、日本から確かめる手段がありません。免許制度がない国では、看板が何も保証していないこともあります。当社は日本人の調査責任者が現地に入り、こちらの指揮で組み立てます。
海外で撮った写真は、日本の裁判で使えますか?
どう得たかによります。適法に、公道など公然と見える場所で記録したものであれば、意味を持ちます。逆に、違法な手段で得たものは使えないだけでなく、ご自身の責任の問題に変わります。個別の判断は弁護士の領域ですので、必要に応じてお繋ぎします。
もう帰国してしまいました。手遅れですか?
そんなことはありません。海外で始まった関係は、帰国後も続いていることがあります。国内での確認のほうが費用も抑えられ、時間もかけられます。むしろ現実的な進め方であることが多いです。
まだ確証がありません。相談してもいいですか?
その段階のご相談が、いちばん多いです。確証がある方は、すでに次の段階に進んでいます。「日程だけ分かった」「説明が変わった気がする」——その時点でご相談ください。ご相談は無料です。調査が必要ないと判断すれば、そうお伝えします。
国・地域別の詳しい解説
国ごとのまとめもあります。アジアは韓国/中国/台湾/タイ/フィリピン/シンガポール/ミャンマー。北米・中東・ハワイはアメリカ/ニューヨーク/ハワイ/ドバイ。全体の見取り図は海外での調査は何ができるのか|7つの型と、国別にできることをご覧ください。

